ガンスモーク
アーケード発売日:1985年11月 1人プレイ専用
ガンマンを主人公にした縦スクロールシューティングゲーム。西部劇をテーマに、二丁拳銃の賞金稼ぎ“ビリー”がお尋ね者の賞金首を退治していく。3つのボタンを組み合わせてショットの方向を変え、敵を倒していくのが特徴。
アーケード発売日:1985年11月 1人プレイ専用
ガンマンを主人公にした縦スクロールシューティングゲーム。西部劇をテーマに、二丁拳銃の賞金稼ぎ“ビリー”がお尋ね者の賞金首を退治していく。3つのボタンを組み合わせてショットの方向を変え、敵を倒していくのが特徴。
「数年前まで、ゴールドラッシュで賑わっていたこの街も盗賊に砂金を狙われ、殺戮が繰り返されていた。平和を望む市民は血の出る思いで砂金を出し合い、盗賊の頭に賞金をかけた。このとき、わずか21才のビリーは勇敢にもたった1人でこの街を救おうと立ち上がった! 果たしてこの街に平和は訪れるのであろうか?!」
攻撃を3つのボタンで行う。3つのボタンはそれぞれ弾の発射方向に対応している。また複数のボタンを同時に押すことで、さらに細かい撃ち分けが可能になる。
フィールドに設置されているタルを壊すとアイテムが出現する。ブーツは移動速度がアップ、ライフルは拳銃の弾の飛距離がアップ、弾(サイコバレッツ)は弾丸の速度がアップする。これらの3つのアイテムは5つストックでき、ミスするとひとつ失われる。
ときおりタルを壊すと、馬(愛称:サンダーボルト)が出現する。この馬に乗ると移動速度が速くなり、敵の攻撃に3発まで耐えられるようになる。POWは画面上の敵(ボス以外)を全滅させるアイテム。しゃれこうべのアイテムは、取るとパワーアップがそれぞれひとつ失われる。そのほかにもトンボ、佐吉(白い星)、弥七、牛などのアイテムがあるので探してみよう。
▲ラウンド開始時に、ボスのお尋ね者が手配書によって紹介される。西部劇ならではの世界観を、すぐれたグラフィックで表現した作品だ。
強制スクロールという典型的なシューティングスタイルでありながら、プレイヤーはガンマンで、キャラクター性が強いのが特徴。西部劇を舞台に、統一された世界観を作り出している。ボスとなるお尋ね者の中には“ニンジャ”もいるが、おおむね世界観を壊さずにそれぞれの個性を表現している。
敵の弾は少ないがザコ敵の動きが巧妙で、プレイヤーの背後に回り込んでくる。そのため本作ならではの敵の撃ちかたに慣れないと難しく感じられるだろう。敵はプレイヤーの動きに合わせて動きを変えるので、単純なパターンでは対処できない。
また銃の射程は限界があるので、敵が登場したら接近して撃ちにいく必要がある。一般的なシューティングは射程無限のショットを撃てる場合が多いが、射程の限界が存在するというだけでかなりゲーム性が変わってくる。
ラウンド数は10ラウンド。最後のボスを倒すことができればエンディングを迎える。ボリュームはたっぷりあり、通してプレイするとやりごたえは十分。発売当時、1コインでクリアーできればかなりのステータスとなった。
まず3つのボタンを駆使するショットに慣れることが必要だ。ザコ敵に背後に回られるとやっかいなので、ショットを使いできるだけ早く始末していく。弾を避けるよりも、敵の配置を覚えて早めに倒していくほうが大切になってくる。
敵が投げてくるダイナマイトは、爆発する前に接触することで火を消すことが可能。正確に位置を合わせないといけないのでやや難しいが、これができればかなり楽になる。
タルの中のアイテムの種類は決まっている。重要なアイテムが入っているタルの位置を覚え、確実に入手していこう。とくに馬の出る場所は必ず覚えておきたいところだ。
▲敵の投げるダイナマイトは、踏んで消すことができる。ボスには体力ゲージがあり、どのくらいダメージを与えたかがわかりやすい。
(1) ROUND1を通してプレイ。ボタンでの撃ち分けができないと、序盤でもすぐにやられてしまう。POWを使うと画面上にザコ敵を一掃できる。
(2) ROUND9を通してプレイ。敵の出現を覚え、攻略パターンを作ればそれほど難しくない。ボス戦では前に出て、横から攻撃すると楽に倒せる。
世界観がしっかりしていてボリュームがあるため、マニアとしては攻略意欲をそそられるゲームでした。実際にプレイすると銃に射程が存在し、敵が巧妙に動くので先に進むのは苦労しました。ラウンド6の道中は通常のラウンドより長く、ボスの“ウルフチーフ”はかなりの難敵。当時ゲームセンターではここで挫折した記憶があります。自分と同じ思いをしたプレイヤーは多かったのではないでしょうか。