1942
アーケード発売日:1984年12月 1人プレイ専用
シンプルでわかりやすい縦スクロールシューティングゲーム。緊急回避システム“宙返り”や撃墜率によるボーナス点など、当時としては新しいシステムを搭載している。最終局面には超大型戦闘機“亜也虎”が登場する。
アーケード発売日:1984年12月 1人プレイ専用
シンプルでわかりやすい縦スクロールシューティングゲーム。緊急回避システム“宙返り”や撃墜率によるボーナス点など、当時としては新しいシステムを搭載している。最終局面には超大型戦闘機“亜也虎”が登場する。
「緊急発進の命を受け、一機のP38ライトニングが航空母艦から飛び立った。待ち受けているのは過酷な戦場だ。POWと宙返りを駆使して幻の巨大戦闘機“亜也虎”に挑む」
戦闘機を操って敵機を撃破していくオーソドックスなシューティングゲーム。ショットで攻撃し、Rを消費して緊急回避の宙返りをすることができる。敵の編隊を全滅させるとPOWが出現するが、このPOWを取ると、プレイヤーに有利なさまざまな効果がある。
また出現した敵をどれだけ倒したかを集計しており、ステージの最後に撃墜率を表示。この撃墜率にしたがってボーナス得点が得られる。
全32ステージで構成され、4ステージごとに敵の攻撃が易しい、いわゆるボーナスステージがある。ステージ31には巨大戦闘機“亜也虎”が出現。ステージ32をクリアーすると、1000万点ボーナスが追加されゲーム終了となる。
▲編隊を全滅させるとPOWが出現する。4連射とサイドファイターは、自機の攻撃力が上がるパワーアップだ。ステージの最後には撃墜率に応じたボーナスが与えられる。
POWの種類はその色で区別できる。どの色のPOWが出現するかは、POWを出す編隊の飛行の軌道によって判別が可能だ。
緑色:ショットが4連射になる。ショットの幅が広くなるので重宝する
オレンジ色:15秒間敵が弾を撃たなくなる
黄色:宙返りの数がひとつ増える
白色:画面上の敵を全滅させる
灰色:自機の左右に援護機(サイドファイター)がつく
赤色:得点になる
黒色:1UP。1機増える
本作はショットのみで攻撃していくシンプルなシューティングである。1980年代のシューティングゲームは、現代の弾幕シューティングに比べ、敵弾の数が少なく、自機の攻撃力も弱い。本作は1984年のリリースだが、この時点においても比較的オールドタイプのシューティング、という印象であった。
各ステージの最後にボスが登場することもなく、淡々とゲームは進んでいく。ラスト近くに出現する“亜也虎”を除けば、あまり派手さはない。だが、誰にでもわかりやすい、弾を避けて撃つ、というゲーム性は全国各地で多くのファンを獲得した。マニアに注目されたタイトルではなかったが、一般のプレイヤーを巻き込みロングヒット作となった。
本作のショットは直線的で、横幅の広がりがそれほどない。画面上に表示される弾数も少ないので、次弾が撃てない状況に注意しながら撃っていく必要がある。敵の戦闘機はトリッキーな動きをしてくるので、細いショットだけですべて倒すのは難しい。どうしても接近されてしまい、そこから弾を撃ってくるので対処しづらくなっている。このようなゲーム性なので、敵の弾と体当たりを避けるには独特のコツが必要だ。この弾避けの感覚は、弾幕シューティングとはかなり違った味わいがあるといえる。
現代のシューティングは敵の攻撃も、自機の攻撃も派手である。そのようなシューティングばかりを見慣れてくると、シューティングが持つさまざまな可能性を忘れてしまいがちだ。本作は弾を避けるだけでなく、“狙って撃つ”という要素も強いゲーム性になっている。一部のマニアだけでなく、当時ゲームセンターで遊んでいた多くのプレイヤーに愛されたその理由を、ぜひプレイして感じてほしいと思う。
ショットの横幅は短く、画面上に表示される弾数も少ない。次弾が撃てない状況を起こしやすいので、タイミングよく狙って敵の戦闘機を撃っていこう。4連射や、サイドファイターは重要なパワーアップ。逃さず取って、その攻撃力を有効に活用すること。
ときおり背後から、巨大な戦闘機が出現する。この戦闘機は耐久力が高いが、サイドファイターをぶつければ1発で倒せる。この方法で倒すと得点も高いので、積極的に狙っていこう。
ただしサイドファイターがついているときは、自機が画面の左右の端に進むことができない。サイドファイターが画面外にはみ出すことはないので、そのぶん自機が中央に寄せられてしまう。これを理解しておかないと、画面の端に追い詰められたときにやられやすいので注意すること。
また宙返りを使うと無敵になるが、宙返りが終わった直後にやられやすい。宙返りが終わる直前に、左右に移動するようにしよう。こうすれば敵の弾が誘導されるので、宙返りの直後にやられにくくなる。
▲通常のステージにはボスが登場しない。唯一の例外が巨大戦闘機の“亜也虎”だ。この時代のシューティングとしては、“亜也虎”は破格の大型戦闘機だった。
(1) ステージ1を通してプレイ。ショットの次弾が撃てない状況になりやすいので、すべての敵を倒すのは難しい。4連射になるPOWは必ず取ろう。
(2) “亜也虎”が登場するステージ31と、ステージ32の終盤を収録。ステージ31は敵の攻撃が激しい。ステージ32をクリアーすると1000万点ボーナスが入る。
本作が発売された当時はシューティングゲームの全盛時代で、ゲームセンターには多くの派手なシューティングゲームがありました。その中では比較的地味な印象だったのを覚えています。敵の攻撃はそれほど強いと感じないのですが、実際にプレイしてみると、なかなかミスなく進むのが難しいゲームです。自分は強いボスの攻略法を考えるのは得意なのですが、このようにひたすら敵の攻撃をかわしていくゲームは苦手でした。
本作は1980年代前半のシューティングのゲーム性がよくわかる、典型的なゲームのひとつです。いわゆる弾幕シューティングとは違ったおもしろさがあるので、楽しんでほしいと思います。