カプコン アーケードキャビネット -レトロゲームコレクション-|ファミ通.com

必殺 無頼拳

必殺無頼拳

アーケード稼働日:1987年2月 2人同時プレイ可能

真上から見下ろした視点の縦スクロールアクションゲーム。主人公は拳と蹴りで敵と戦っていく。主人公はリュウ(1P)とコウ(2P)で、故郷パラダイスシティの平和を取り戻すために、ゲシタ軍団を倒すのが目的。

ストーリー・システム説明

「リュウとコウの故郷である“パラダイス・シティ”はゲシタ一味に制圧され、街の女たちは宮殿へと連れさられていった。それを知った彼らは、街に再び平和を取り戻すため、ゲシタ一味に戦いを挑む」

 プレイヤーはパンチとキックボタンで攻撃でき、同時に押すと攻撃範囲の広い回し蹴りを出すことができる。フィールドには体力回復や攻撃力アップなどのアイテムがあり、ゴミ箱などを壊すことで入手できる。また、いくつかのステージには隠しステージが用意されている。ここに入ると、武器となるヌンチャクや手榴弾、体力回復アイテムなどを手に入れることができる。

ストーリー・システム説明 ストーリー・システム説明

▲ゲシタ一味に連れ去られた女性を助け出すのが目的。パンチやキックを駆使して敵を倒していく。

一連の硬派アクションゲームの系譜に連なる作品

 本作は格闘アクションゲームだが、見下ろした視点で縦スクロールするというところが特徴。この当時のアクションゲームは、真横視点のジャンプアクションが主流であった。そんな中で、新たなスタイルを模索したものといえるだろう。

 世界観やグラフィックは、1986年4月に発売された『闘いの挽歌』との共通点を感じさせる。主人公の名前はリュウで、これは『闘いの挽歌』、『ストリートファイター』(1987年)と名前が同じである。

 世界観がしっかりと統一されており、バリエーション豊かなボスが登場するのも本作の魅力。その一方で、本作の難度は比較的高い。敵につかまれると連続でダメージをくらうことと、攻略法を知らないとボスが強い、ということが高難度の原因となっている。

基本的な攻略法

 重要なのはザコ敵に対する対処。できるだけつかまれないように、キックを主体に迎撃していく。つかまれた場合は、すぐにレバーをガチャガチャと動かして振りほどこう。

 飛び道具のサイを投げてくる敵のいる場所は、サイに当たらない場所を走り抜けよう。サイを投げる敵を無理に倒そうとする必要はない。カマを投げてくる敵は、カマをキックではじくことができるのを覚えておこう。場所によっては走って通り過ぎてもかまわない。

 ボスに対しては、1体ずつ倒す方法を作っていく必要がある。以下に簡単な攻略法を載せていこう。

ROUND1
ボス(ホーガン)は鉄球を投げつけてくるリーチの長い敵。直線的に鉄球を投げつけてきたらそれをぎりぎりでかわし、近づいてキックを1発当てる。鉄球を投げる角度は3方向くらいしかないのでその死角でかわそう。

ROUND2
ボス(マーボー・ロン)は分身して剣を使い攻撃してくる。画面の左上の安全地帯に入り、回し蹴りを連打していればよい。ちなみに点滅しない敵が本体。

ROUND3
ボス(マンボ)は壁で反射する玉を吐いてくる。玉をキックで破壊しつつ近づき、パンチ連打で一気に倒すとよい。

ROUND4
ボスとはつり橋の上で決闘になる。守りが固いので、やみくもに攻撃しても当たらない。ジャンプキックをかわした後にスキができるので、近づいて攻撃しよう。

ROUND5
ボスは蛇を操って、リーチの長い攻撃をしてくる。近づくと、沼の中を出たり入ったりするので、出てきたところを攻撃する。また逃げていくところに斜め前方へキックしても決まりやすい。

ROUND6
ボスのゲシタはプレイヤーが画面のいちばん上に行くと、左右の端に逃げる。横から近づいてキックで攻撃し、すぐに逃げよう。正面から戦っては勝ち目がない。

基本的な攻略法 基本的な攻略法

▲扉を壊すと隠しステージに進める。各ラウンドのボスに対しては、くらわずにボスにダメージを与えられる方法を考えよう。

PLAY MOVIE

(1) ROUND1のスタートからふたつ目の隠し面までをプレイ。道路のわきにある家屋の扉を破壊することで、隠し面に入ることができる。

(2) 最終ラウンドをプレイ。途中に出現するカマ男は、カマを蹴り落としながら近づいて倒す。ゲシタ戦は、中央上部に進むことで活路が開ける。

『必殺無頼拳』の思い出

 当時キャラクターや世界観を見たときに、すぐに『闘いの挽歌』を思い出しました。『闘いの挽歌』はかなりやりこんだので、本作もその流れでプレイしていました。ボスの攻略ができてしまえば、最終的にキツイのはふつうのザコ敵。当時はノーミスで2周クリアーした記憶があるのですが、いまプレイするとかなりきびしいです。また若いころ、アーケード専門誌“ゲーメスト”で攻略記事を書いたタイトルとして、記憶に残っている作品です。

石井ぜんじ
公式サイトはこちら
(c)CAPCOM CO., LTD. 2013 ALL RIGHTS RESERVED.