海外では先行して発売中のシリーズ最新作『マスエフェクト3』。日本でも3月15日にいよいよ発売となるが、「待ちきれない!」というファンも多いはず。そこで今回から、ゲーム開始から最初のステージまでの詳細を、前後編の2回に分けてお届けする。いわゆる本作のプロローグ部分となるが、細部まで設定できるキャラクターメイクを始め、のっけから本作の作り込みの凄さを実感できるのは間違いなし。期待に胸を膨らませつつ、予習しておこう。
キャンペーンモードを開始すると、まず最初に主人公キャラクターを男性にするか、女性にするか、ME2のキャラクターをインポートのするかを選択する。前作のデータを持っている場合は、ME2のキャラクターをインポートすれば、前作での行動などがストーリーに反映されるのは前回更新でお伝えした通りだ。次にプレイモードの選択。モードは下記の3種類だが、プレイ開始後もオプションでいつでも変更可能なので、気楽に選んでも問題な。初めての人やTPS(三人称視点シューティング)があまり得意でないという人には、"ストーリー"モードがオススメだ。
人々の理想を体現する「英雄」シェパードの姿でプレイする。
戦闘の難易度は変更が可能で、すべての会話は選択肢を挟まないカットシーンとなる。
これまでの『マスエフェクト』シリーズと同じスタイルでプレイする。
カスタマイズしたキャラクターを使用し、会話は選択が可能。戦闘の難易度も変更可能。
カスタマイズしたキャラクターを使用する。
会話の流れは自分で選択するが、戦闘の難易度を下げてプレイする。
プレイモードを選択したら、次はキャラクターメイク。姓名や容姿を決定するのだが、人によってはこの容姿の決定にかなりの時間がかるだろう。というのも、とにかく設定できる項目が多く、項目ごとに非常に細かく調整が可能なのだ。顔の輪郭から頬の高さ、目や鼻、口の形や大きさ、髪型に、なんとメイクまで! 凝りだしたらやめられない止まらない……。こだわりたい人は、かなり頑張ることになるのは間違いないので覚えておこう。初期設定の容姿も用意されているので、サクッと銀河に飛び出したい人はコチラを。
容姿が決まったら、クラスの選択に。選べるクラスは下記の6クラス。それぞれに特徴があり、取得しているスキルも異なる。おおよその戦闘スタイルを決定する重要な要素なので、解説を読んで自分に合いそうなもの、目指すスタイルなどを考えながら選ぼう。
ソルジャーは純粋なコンバットのスペシャリストである。銃の集中砲火で敵を倒すことにかけては、右に出るものはない。徹底した武器のトレーニングを受けており、グレネードおよびすべての種類の特殊弾を使用可能。高レベルのオペレイティブは、高い命中率でターゲットに照準をあわせる接眼シナプスプロセッサーを装備する。
インフィルトレーターは、テックとコンバットのスペシャリストである。視覚および技術検知を無効にするユニークなステルス能力を持っており、バラエティに富んだ武器、装備、アビリティを使用して敵を倒す。あらゆる距離において高い戦闘能力を発揮するが、特にスナイパーライフルの使用に長けている。スコープで標的を狙っている間、反射神経が向上し、一時的に時間の経過が遅くなり、照準しやすくなる。
ヴァンガードは、敵に素早く接近して、近距離から武器やバイオテックを使い倒すという、ハイリスクハイリターンの戦闘スタイルで恐れられる。L5nインプラントにより、バイオテックチャージを行って、敵に至近距離まで接近し、強力な攻撃を加えることができる。
センチネルは、テックとバイオテックを使いこなす一風変わった戦士である。武器のトレーニングを積んでいることに加えて、敵の攻撃を避けることを考えることなく、敵を効率よく追い詰めることができるシールドを装備している。敵の攻撃でオーバーロードすると、このエネルギーアーマーが爆発を起こし、近距離にいる敵を吹き飛ばす。
アデプトはバイオテックのスペシャリストで、バイオテックパワーだけで敵を無力化したり殺害することができる。高度なコンバットトレーニングは受けていないが、銃撃を行わずに敵を倒すことを得意とする。L5xインプラントによりマイクロシンギュラリティを出現させ、敵を攻撃したり、宙に浮かせたりできる。
エンジニアはテックのスペシャリストで、最も効率よく頑丈な敵の防御を無力化したり、無害な状態に変えることができるクラスである。コンバットドローンを出現させるというユニークな能力もあり、敵を混乱させたり、隠れている敵をあぶりだすことができる。
プレイヤーキャラクターのこれまでの経歴、背景を決定する。3つの項目に3つづつ選択肢があり、それぞれに詳細な設定が用意されている。どういった組み合わせを選ぶかはプレイヤーの自由だが、より感情移入度を高めるためにも、よく考えて選びたいところ。ちなみに、3つめの「あなたにとって、最も重大な戦闘上の損失は、どれですか」は、選択によって登場するキャラクターが変化する。この経歴が決まったら、開始前の準備は終了。怒涛のオープニングへと突入する。
●宇宙出身
両親とともに連合軍に所属する軍人一家に生まれた。度重なる転属のため、幼少期は宇宙船やステーションを転々とする暮らしを送る。18歳のときに両親と同じ道を選び、連合軍に入隊した。
●コロニー出身
アティカン トラヴァースの辺境にある小さな植民惑星ミンドアのコロニーで生まれ育った。シェパードが16歳のとき、コロニーが奴隷商人たちの襲撃を受け家族も友人も皆殺しにされる。近くを通りかかった連合パトロールに運よく救助され、数年後に連合軍に入隊した。
●地球出身
地球の巨大都市のストリートで孤児として育った。18歳で連合軍に入隊し、その場しのぎの軽犯罪を繰り返すギャングまがいの暮らしから足を洗った。
●唯一の生存者
兵士として赴いた任務が失敗に終わり、所属部隊が大きな被害を受ける。仲間が次々と命を落とす中、常人には耐え難い肉体的苦痛と心理的ストレスを乗り越え、部隊唯一の生き残りとなった。
●戦争の英雄
入隊後まもなく、圧倒的な軍勢を持つ敵との戦いを余儀なくされた。命がけで戦友を救い、不利な戦いで奇跡とも思える勝利をおさめる。その勇気と英雄的行為が高く評価され、連合から数々の勲章を授与されている。
●冷徹な軍人
軍人としての生涯を通じ、たったひとつの掟に従ってきた。その掟とは任務を完遂すること。それゆえ冷血、打算的、残酷と後ろ指をさされ、非情なまでの有能さは人々を遠ざけた。だが失敗が許されない任務では必ず指名される軍人の一人でもある。
●多数
数多くの部下や友人の死が、シェパードの心理プロフィールに重大な影響を与え始めている。不可避の戦略上の損失や、数多くの危険なミッションに対する重圧が、シェパードの心に重くのしかかる。
●ケイダン アレンコ
ケイダン アレンコ大尉は戦死した。シェパード少佐から命令を受けたことが直接の原因。この事件の唯一の生存者がアシュリー ウィリアムス軍曹だ。ケイダンを失ったことで、シェパードとアシュリーの絆は深まった。しかし、事件は精神的に重くのしかかる。
●アシュリー ウィリアムス
アシュリー ウィリアムス軍曹は戦死した。シェパード少佐から命令を受けたことが直接の原因。この事件の唯一の生存者がケイダン アレンコ大尉だ。アシュリーを失ったことで、シェパードとケイダンの絆は深まった。しかし、事件は精神的に重くのしかかる。
マスエフェクト3 ストーリー