約1500人の超満員札止め! オフラインで誰が一番強いか決めたらええんや!

 ゲームオンは2011年12月29日、オンラインFPS(一人称視点シューティング)『Alliance of Valiant Arms(A.V.A.)』のオフラインイベント“AVAれ祭2011 後楽園ホール~後楽園ホール・冬の陣~”を東京の後楽園ホールで開催した。

 ボクシング・プロレス・格闘技の聖地後楽園ホールで行われた今大会は、対戦する両クランが赤コーナーと青コーナーに分かれて入場するなど、完全に格闘技テイスト。2400人が来場し、うち入場できたのは1500人と、まさに超満員札止めとなった今大会の模様をお届けする。

 まず行われたのは、護衛トーナメントの絶対王者“DeToNator”と、東京ゲームショウで行われたトーナメントで1位となっているクラン“ホルモン道場”の戦い。護衛戦は、攻撃側と守備側に分かれて戦うゲームモード。攻撃側は一定スピードで進んでいく戦車を目標地点まで到達させること、守備側は戦車を走行不能に陥らせて進行を妨害し、時間内に目標まで行かせないことが目的。
 戦いはDeToNatorの先行でスタート。DeToNatorはじりじりと戦車を進めていき、ホルモン道場は途中から第1ポイントを捨てて引いて守りを立て直す作戦を取る。これが功を奏し、第2ポイントまではなかなか進ませない。それでも着実にRPGを持ったプレイヤーを倒し、戦車を修理して進ませるDeToNator。何とか第2ポイントを通過させ、最後は抵抗を続けるホルモン道場のプレイヤーを全員倒しきったところで修理も完了し、最後の直線を進ませてゴール。
 攻守交代しての後半は、完全にDeToNatorペース。中でも武者丸選手が、何度となく戦車の裏側にまで入り込んでは暴れまくる大活躍を見せていた。ホルモン道場は戦車が動き出したかと思ったらすぐに止められてしまうという厳しさで、第1ポイントまでなかなか進むことができない。通過したのは残り1分45秒を過ぎてからで、その次の直線はほとんど進めずタイムアウト。DeToNatorが圧倒的な強さを見せつけ、優勝を決めた。

 そしてメインイベント(?)の第2試合、爆破トーナメントの決勝は、SunSister対Ritzelの戦い。ファーストマップはHammer Blowでスタートし、RitzelのAlps選手が4人抜きを見せる快調な滑り出し。世界で戦ってきたSunSisterと、勢いのあるRitzelの攻防は、スモーク越しに照準を合わせ、プレイヤーのネームが出た瞬間に撃ち抜いたり、相手を追い詰めてから動きを完全に予測して当てたりと、ハイレベルで思わず引きつけられる。このマップを取ったのはSunSister。
 続くマップはCannon。後がないRitzelはHarubo-選手がグレネードで3キルを見せたり、スナイパー陣がSunSisterのリーダーにしてスナイパーのCherylNome選手に撃ち勝つなど、序盤を有利に展開する。一時SunSisterに追い上げられ、リードされる場面まで行くも、最後は4ラウンドをたてつづけに取り、勝利マップをタイに持ち込んだ。
 ラストマップはAirplane。ここでSunSisterはNumLock選手がスナイパーになる作戦変更を行う。これが功を奏したのか、立て続けに3ラウンドをストレートで取る。しかし、Ritzelも負けじとAfroN選手が立て続けにスナイパーライフルを決めたかと思えば、Harubo-選手が暴れまくり、Saih4tE選手も数秒で3人を仕留めるなどキレキレで、一気に逆転。Ritzelがリーチをかけた状態で4人対2人の状態になり、Ritzel勝利かと思いきや、SunSiterが意地の粘りを見せつけ、勝負は何と最終ラウンドに。最後は残り40秒ほどまでお互いにじっくりと出方をうかがう痺れるような展開。会場のモニターには両クランの選手の位置が出ており、接敵しそうなタイミングが来るたびに会場の空気が張り詰める。そして最後の乱戦を制したのはSunSister! 接戦での強さを発揮して見事優勝を飾った。

護衛トーナメント
優勝:DeToNator
準優勝:ホルモン道場
爆破トーナメント
優勝:SunSister
準優勝:Ritzel