突然動物に変身してしまうなど、トラブルを起こしやすい設定が少女マンガ的なノリで非常に入りやすいです。主人公はぼっちながら才女ということもあり、イライラさせられることなく好印象でしたね。学校行事は盛りだくさんで、呪いにまつわる謎と真実にも興味をそそられました。生徒会長と幼なじみに攻略制限があって、初周は恋愛対象が3人とやや少なめか。後日談を用意してくれたのは助かる。

週刊ファミ通1864号より

魔法学校があるファンタジーな世界にワクワク。呪いによって動物の姿に変わってムフフな体験をする……みたいな展開は、男性向け作品ではたびたび見られるものの、乙女ゲームにおいてはあまり目にしないシチュエーションで、希少価値がありそう。トラブル＆ハプニング続きの王道ラブコメなシナリオは、ニヤニヤしながら楽しめると思います。メリーバッドエンドがあるのもひとつのスパイスに。

週刊ファミ通1864号より

魔法学校を舞台にした正統派恋愛アドベンチャー。懐かしいような安心感と、ファンタジーならではのワクワク展開がいい塩梅でした。行事や事件をともに体験することで、生徒会メンバーを好きになっていくのも王道かもしれないけれど、そこがよかったですね。サブキャラクターも個性的だし、背景や立ち絵のバリエーションも多く、目を楽しませてくれます。選択肢で攻略制限が判別できるのもグッド。

週刊ファミ通1864号より

ビジュアルのかわいらしさ、そして共通ルートのファンタジー感とラブコメ感から受けるライトな印象は、個別ルートに入ると一転。主人公の呪いの背景と彼が背負う重い人生が複雑に絡み合い、哀しく、愛おしく、力強い物語が展開されます。思いを確かめ合うふたりのロマンスもしっかりと描かれていてドラマティック。彼目線の物語の挿入が、物語にさらなる厚みを出しています。バッドエンドもよき。

週刊ファミ通1864号より