北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
思い入れのある作品だったので、単なるリメイクではなく新エピソードの追加がありがたい。回想する形で1987年の事件へ入り、現代の事件へとつながっていく流れもいいですね。昔ながらのコマンド形式は正直面倒ではあるけど、遊びやすく工夫してくれているのは好印象。いたしかたなしと思えるやつを除いて裏技的なものはしっかり残してくれているし、新しい要素の追加もあってよかったです。
週刊ファミ通1864号より
オリジナル版を尊重したリメイクで懐かしさも残しつつ、ボイス付きでグラフィックも細かな変化があったり、演出面が大幅にパワーアップ。さらに、新たなストーリーにつながる構成に、原作をプレイした人なら「おおっ!」と驚かされるはず。ときにはコマンドを総当たりで試して先へ進むこともあるような昔ながらのスタイルを踏襲してはいるけど、既読の文章の色が変わるのはわかりやすくていいね。
週刊ファミ通1864号より
ファミコン版を精密に補強するような、いいリメイクですね。フルボイス化やアレンジBGM、グラフィックも全面的に描き足されているのに、漂うレトロ感のせいか、当時これをプレイしていたかのような気分になりました。新シナリオは従来の事件で語られていなかった部分に着目していたり、過去とリンクする物事が見えてくるのがたまりません。UIもスッキリ、プレイしやすくなっている点もナイス。
週刊ファミ通1864号より
人物相関図や捜査マップが新たに追加されたのはいい進化。登場人物が複雑に絡み合う物語だけに、ひと目でそれぞれの関係性が把握できるのは本当に便利。また2024年を舞台にした新作ストーリーは(ゲーム内の)当時と現在の“時代の変化(対比)”を感じられるような物語展開が魅力のひとつに。当時のアドベンチャーゲーム特有の少々きびしいフラグはそのままだが、操作感はかなり遊びやすく昇華している。
週刊ファミ通1864号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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