ロスト アイドロン(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報
ターン制王道シミュレーションRPGを、土の匂い強めなハイファンタジーの世界で楽しめる作品。戦いや物語を進めることで深まる仲間との絆、魔物へのコンボ攻撃などが、戦場での立ち回りをより戦術的なものとし、自分の部隊を作る手応えをプラス。戦闘の合間に自由に行動できる野営地は、無骨な作りで最前線の雰囲気抜群。探索にひと手間あるが、自軍が大きくなるのを実感しつつ戦えるのがいいね。
週刊ファミ通1820号より
『ファイアーエムブレム』風のシステムがなじみやすく、臨場感のある戦闘演出もグッド。BGMがない場面が多く、会話時のキャラが表情の変化に乏しいこともあり、やや淡々としている印象はあるけど、各キャラを成長させ、絆を深めるのも楽しみに。倒されたキャラの戦闘への復帰や、ターン制限の有無の設定が可能なほか、手順を戻してやり直せる機能もあって、自分に合うスタイルで遊べるのもいい。
週刊ファミ通1820号より
極めてフツーなのだけれど、戦闘と強化のサイクルがおもしろく、やみつきに。お話は、シナリオや各キャラの背景が丁寧に書かれているものの、ビジュアル的にも演出的にも淡々とした場面が続き、スキップ機能を活用してしまいがちでした。でも、敵の強さがほどよい戦闘や、野営地でのユニットとの交流、多彩な装備やクラスを検討しつつの編成など、インタラクティブな遊びの面に引きつけられます。
週刊ファミ通1820号より
グラフィックは西洋風、登場人物の行動原理はアジア大陸風……という物語世界のバランスが特徴。お気に入りキャラがすんなり見つかるはずです。タクティカルRPGとしては、つねに受け気味に行動していれば無理なく対処できる難易度。理不尽さを感じる敵側の一部のバフも、コマンドのやり直し機能などを活用することでじっくり攻略できます。フィールド内のユニットの見にくさには、慣れが必要。
週刊ファミ通1820号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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