フランク&ドレイク(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
ルームシェアをするも顔を合わせることのないふたりの主人公という設定に興味津々。ただ、淡々と進む大人の雰囲気や若干難解な日記の仕組みのせいか、最初は少々取っ付きにくく感じましたね。慣れてくるとじつにクセになる世界で、ロトスコープアニメの動きや独特のカメラアングルなど、演出面では感心させられる場面が多々ありました。クリック場所はもっとわかりやすくてもいい気がする。
週刊ファミ通1808号より
手触りは一般的なポイント&クリックアドベンチャーだが、ロトスコープで描かれるビジュアルが印象的。同じ部屋に同居するあいだ柄でありながら出会うことのないふたりが、昼と夜で交代するように行動して展開するミステリアスな物語も好奇心を刺激。くり返しプレイしたくなる構造で、分岐が“ツリー”でわかりやすく表示されるのもいい。オートセーブの仕様は、不便さを感じることも。
週刊ファミ通1808号より
同居しつつも顔を合わせたことのないふたりが、冷蔵庫に貼った付箋でやり取りし、絆を深めていくさまがステキ。ロトスコープでの表現やクールな音楽が、ドキュメンタリー映画のような雰囲気を高めています。ふたりのパートを交互にプレイし、行動を取捨選択しながら謎に迫る過程もドキドキ。合間のミニゲームもユニークです。プレイしたバージョンでは動作が不安定だったので、今後の改善に期待。
週刊ファミ通1808号より
実際の人間の動きをトレースして作られた映像表現は臨場感がある。プレイヤーの選択によって、ふたりのキャラの未来が変わっていく物語展開は先が気になる構成。UIはおしゃれだが、一部直感的ではない箇所がありわかりにくさも。パズルはルールが不明瞭なものもあり、詰まると八方塞がりに。全体的に“察して”楽しむスタイルだが、言葉足らずだったり抽象的な言い回しだったりで、悩む場面が多い印象も。
週刊ファミ通1808号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。