the Spirit and the Mouse 精霊とネズミのおはなし(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報
ネズミになっての移動は、ローアングルからの風景、人間とは違う移動ルートで、手探りの探索感があり新鮮。夜の村と精霊が幻想的な空気を、住人のささやかな困りごとを解決する設定が世界にやさしさをプラス。小さな村に小さな“大冒険”と“奇跡”をもたらす物語を盛り上げる。電気の力でアイテムを集め、道を切り開くシステムも探索を後押し。一方、視点の低さと夜の暗さで迷いやすい部分も。
週刊ファミ通1812号より
ローアングルのカメラに少し苦労するときもあるけど、小さなネズミの視点で村中を駆け巡る体験にワクワク。絵本のようなやさしい世界での冒険なので、マイペースに進められるのも○。目的の場所へ到達するための道筋を探すのはおもしろいし、陰ながら人々を手助けして“ハピネス”を集めるのは、いい気分になれます。いろいろなところに散らばっている電球を集める要素も楽しみに。
週刊ファミ通1812号より
人の幸せを願う健気なネズミ、お調子者の精霊、茶目っ気たっぷりの妖精、ちっちゃな悩みの尽きない人間たち。憎めないキャラが織りなす、やさしいお話が大好きです。小さな体での冒険がどれだけたいへんかを実感できる仕掛けでもあるネズミの視点は、正直、世界が見渡しにくく、探索しづらいと感じました。基本的にはパズルやミニゲームで構成されていて、小さな達成感をいっぱい得られます。
週刊ファミ通1812号より
ピアノ主体の穏やかなBGMと、だいぶ低めの三人称視点が、密かに夜を駆けるムードを高めます。道すがら、放電(?)によってアイテムを獲得する感覚も気持ちよく、同一ステージ内の行き来も苦になりません。ミッションの難度は低めながら、バリエーションが豊富。一気に遊びきるのに向いた構成です。“(現時点では)行けそうで行けない場所”の主張が強めで、華麗にスルーできない人は、少々キツいかも。
週刊ファミ通1812号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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