グラフィックがリッチになり、マリオたちの冒険が映え映えかつ、爽快に。戦闘時のアクションコマンド成功で溜まるチェインと、3人技がバトルに新たな戦術と一定の緊張感をプラス。セーブポイントの位置やUIなども、現在仕様にブラッシュアップ。『マリオ』のアクション＆世界観と、1990年代のコマンドRPG全盛期のシステムとの化学変化がもたらす冒険の魅力を、現代スタイルで楽しめるのがうれしい。

週刊ファミ通1824号より

リッチなグラフィックに生まれ変わり、ムービーシーンが加えられていながらも、オリジナル版そのままの雰囲気を感じられるリメイク。やさしい難度の“エンジョイモード”を選択できる以外にも、便利な機能が追加されていて全体的に遊びやすさが向上しているのが好印象。RPGのスタイルとしてはちょっと懐かしい手触りだけど、『マリオ』らしいアクション要素が織り交ぜられた冒険に、自然と心が弾む。

週刊ファミ通1824号より

誰もがハッピーになれる、タイムレスな傑作。誰も傷つけず、イヤな気持ちにさせない品のあるネタで、しっかり笑わせてくれるのがミラクルです。ほのぼのと平和なお話や演出でグイグイ引っ張るエンターテインメントというのも、ある意味、剣と魔法のファンタジーより難しいのでは。ミュージカルコメディーの劇伴を思わせる音楽もごきげん。ほどよいアクション要素が、“スーパーマリオ印”となっています。

週刊ファミ通1824号より

マリオがわりと自己主張強めだったり、明らかに笑わせるための“間”を用意していたりと、物語世界のムードは、いい意味でユルめ。カメラアングル固定の3Dフィールド移動に慣れていないと戸惑う場面もありますが、各エリアはあまり広くないので、ほどほどの手応えで進められます。戦闘は、ボタン入力のジャストタイミング成功時のブースト状態が基準であるかのようなバランス。つねに油断できません。

週刊ファミ通1824号より