Bramble: The Mountain King(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
神話や童話が持つ、美しさと残酷さが同居した世界を見事に再現。光と闇、癒やしと恐怖のメリハリの効いたステージ構成と、ステージの魅力を底上げする巧みな演出が、プレイヤーを物語と探索に没入させていく。ジャンプ、バトル、ステルス、パズルなど、変化に富んだステージがつぎつぎに登場しつつも、操作系はいたってシンプル。か弱き主人公がくり広げる、異世界の冒険にハラハラドキドキの連続です。
週刊ファミ通1799号より
ダークで不気味な空気感を漂わせつつ、ときには幻想的で美しい風景も見られる、童話のような雰囲気も併せ持った世界観が魅力的。主人公の少年のかわいらしさが物語を見届けたい気持ちにさせてくれる一方、残酷な描写やスプラッター的なシーンの凄惨さも際立ちます。難度は高くないけど、一部、謎解きや進める場所が少しわかりにくく、詰まってしまいやすそうなポイントもあるかな。
週刊ファミ通1799号より
作家が創作する“本当は怖い童話”的なお話が、ゲームを媒体に表現されています。目を背けたくなるグロテスクな描写も多く、プレイヤーを選びそう。終始暗めな映像は、初見の状況が判断しづらいなど遊びにくさを感じるものの、ホラーの演出としては効果的です。シンプルだけどミスを誘うアクション要素で、物語がブツ切れになってしまう印象ですが、主人公の孤独感や心細さはよく伝わってきます。
週刊ファミ通1799号より
かわいらしいものと狂暴なもののコントラストのすさまじさに、道中、情緒を激しく揺さぶられました。“射線切り”を軸とした戦闘系アクションはさほど難しくはないのですが、視界が悪い場面での見落としやケアレスミスで足止めを食うゲームテンポではあります。本作の“残酷なおとぎ話”としての魅力は、サウンド演出によるところが大きいため、ヘッドホン着用など相応のオーディオ環境が必須条件に。
週刊ファミ通1799号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。