Sea of Stars(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
ドットで描かれた多彩なキャラの動きにステージギミックの数々、コマンド選択式とアクションが融合したバトルなど、1990年代のRPG全盛期の雰囲気を色濃く残しつつ、そのすべてを現代仕様に変換。敵を攻撃することでステージにばら撒かれるマナを活用する“タイミング”の見極めが独自の戦術性となり、戦いを飽きさせないものに。未知の世界を冒険するワクワクを感じる“王道”RPGがここにあり。
週刊ファミ通1816号より
スーパーファミコン時代の名作RPGを思わせる作風で、ファンタジックな世界を描くドット絵がステキ。凝った作りのダンジョンを冒険するのも胸が弾む。ボタンの目押しで攻撃や防御を強化したり、敵のスキルの詠唱中に特定の属性で攻撃して中断させる要素もいいね。スキルの種類がもっとあると、よりよかった気も。“秘宝”のオン、オフを設定して、難度を変えられるシステムもナイス。
週刊ファミ通1816号より
16ビット時代的なRPGが、現代にフィットするよう、丁寧に構築されています。容姿端麗で特殊な力を持つ伝説の勇者ペアに、見た目も力もいたってふつうの子が混じって臆せず冒険する設定が、この作品ならではのカラー。彼にできること、彼にしかできないことで活躍する様子に勇気づけられます。戦術と指さばきとが求められるバトルは飽きが来ません。ドットで描かれた空想世界に見入ってしまう。
週刊ファミ通1816号より
奥行き感や視認性を多少犠牲にしつつアーティスティックに描き込まれた2D背景を搔き分けていく行為自体が、本作の冒険の醍醐味。“被ダメージ量の軽減”が張り合いになる程度にカスタマイズした難度の戦闘パートをくり返すことで、ちょうどいい“レトロJRPG気分”を味わえます。各場面をつなぐ物語はあるものの、言わされている感アリアリのセリフが上滑る対話シーンの影響か、興味を惹かれませんでした。
週刊ファミ通1816号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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