マリーのアトリエ Remake ~ザールブルグの錬金術士~(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
ベースが25年前のゲームだが、探索、材料採取、調合を行いながら物語を進める楽しさは健在。5年という期間設定と、採取するごとに過ぎる日にちが、スケジュール管理の手応えと、ちょっとした緊張感を持たせてくれます。近年の『アトリエ』シリーズと比べると、探索フィールドなど世界全体のスケールは小さめ。なじみの世界でサクサク冒険を進める居心地のよさがある一方で、こぢんまり感もあります。
週刊ファミ通1805号より
オリジナル版のプレイ感を継承しつつ、グラフィックや演出が現代向けに進化しているほか、ユーザーフレンドリーな仕様が加えられていて、遊びやすいのが好印象。イベントの発生条件を確認できるリストが便利で、計画を立てて進行させやすい。採取の仕組みも変更されているけど、欲しいアイテムを狙って集められるのはナイス。焦らずに遊べる“無期限モード”の追加もありがたい。
週刊ファミ通1805号より
各地を冒険して材料を集め、調合してアイテムを生み出し、人の役にも立っちゃうサイクルは、安定のおもしろさ。夢中になりすぎて、作品中でも現実でも「こんなに時間が経っていたの!?」とたびたび驚かされます。現行ハードや時代に合わせたリメイクがなされ、最近の『アトリエ』シリーズに近い感覚で遊べますが、よりシンプルでとっつきやすい印象で、シリーズ未経験の人にこそオススメしたいです。
週刊ファミ通1805号より
依頼品の納期中心のスケジュールに自由を奪われる印象が強いシステムだけに、今回のリメイク版で追加された(プレイ期間)無期限モードの存在が、ありがたいです。ゲーム展開は断片的かつ淡々としていますが、人間関係や錬金術士としての実力が、緩やかな山を登っていくように充実していく手応えを得られます。各種ミニゲームはテンポがやや重く、爽快感もとくになし。難度自体は控えめです。
週刊ファミ通1805号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。