無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 Quest of Memories(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
アニメは未見ですが、定番のダンジョンRPGとして違和感なく冒険へ。タイムラインを導入したコマンド選択バトルが、戦いの駆け引きをワンランク上のものに。宝箱の回収率&フロア踏破率の見える化、ショートカット作成など、探索をサポートする機能もいいね。ただ、宝箱の中身のワクワクは薄く、マップ内の開けたエリアもひとマスごと歩かないと100%にならない踏破率が、作業感を高めている。
週刊ファミ通1853号より
ダンジョンRPGとして『無職転生』のストーリーを追体験できるほか、ゲームオリジナルである“ロキシー編”の物語も楽しめるのはいい構成。お使い的なクエストを達成していく内容は、ちょっと地味めだけど、倒されたキャラは戦闘後に復活、ダンジョンのどこからでもすぐに帰還可能といったやさしめの仕様で、冒険はサクサク進められます。オートバトルは、もう少し使い勝手がいいとよかった気も。
週刊ファミ通1853号より
原作のファンを対象とした構成だけに、正直、お楽しみ要素や演出などに物足りなさを感じちゃいました。ロキシーの意外な活躍を見守るミニゲームも、プレイヤーの関与する余地が少ないのが惜しい。ですが、3DダンジョンRPGとしてのフィーリングはすこぶる良好で、サクサク進む冒険がやめられない止まらない! パーティーの成長と出現する敵のバランスもよく、延々とマッピングに興じてしまいます。
週刊ファミ通1853号より
ギルドクエストをこなすことで、物語が幕間的に進む構成は、3Dダンジョン探索メインで楽しみたい人にとっては良心的な作り。数度のレベルアップが圧倒的なアドバンテージにはならず、“戦術の幅の広がり”程度に納まる、いぶし銀のバランス調整です。その一方で、ゲームオーバー時のペナルティーが極めて低いという初心者向けの配慮も。アニメ原作ものとしての“華”は控えめですが、手堅く遊べます。
週刊ファミ通1853号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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