ハテナの塔-The Tower of Children-(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
サイドビューの戦闘がカードバトルにRPG的演出をプラス。シンプルな構造ながら、分かれ道の選択、キャラごとのスキルやカードの違いで立ち回りが変化し、ワンプレイの手軽さも相まって何度も挑戦したくなる作りに。また、カードの上下の概念、まれに壊れるカードなどの不確定要素、そして限りのある食料が、戦闘や探索にいい意味での緊張感をもたらす。先に進めたくなるような謎多き世界設定もすてき。
週刊ファミ通1794号より
使用できるカードやスキルがそれぞれ異なる“子ら”から、ふたりを選んで冒険に臨む仕組みや、彼らが完全には指示通りに動かないこともあって、一筋縄ではいかないカードバトルが、悩ましくもおもしろい。ミステリアスな世界観と、だんだんと深いテーマが見えてくるストーリーも好奇心がそそられる。塔にくり返し挑むにあたり、戦闘やイベントにもう少し変化が欲しいと感じるところも。
週刊ファミ通1794号より
プレイ中もプレイ後も、ユーザーの頭にいろいろな「?」がよぎる不思議な世界には、想像力がかき立てられます。リアルタイム性のあるカードバトルは、敵とのとんち合戦のような駆け引きも発生し、ユニークな味わい。キャラによってデッキとパッシブスキルが異なり、戦術的にパーティーを考えるのがおもしろい。キャラどうしのケミストリーやダンジョンのランダム性などで、つねに発見と変化のある内容。
週刊ファミ通1794号より
カードバトルの手札が、各場面の限定的なリソースではなく、サッと使いきって何度もリロードできる弾倉のような扱いである点が新鮮。アクションゲーム的でありながら、やや引っかかりを感じるUIには、相応の慣れが必要です。パーティーメンバーの組み合わせ次第であっさり詰む……など、いろいろ試して痛い目に遭いながらセオリーを学ぶのが好きな人にとってちょうどいい“不親切さ”がいいですね。
週刊ファミ通1794号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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