Savior of The Abyss -深淵の救い主-(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
ハイレベルなピクセルアートが、見えない暗闇部分との相乗効果で雰囲気を後押し。少しずつ紐解かれる謎多き物語、異形の存在、随所に挿入される音や映像の演出など、王道の脱出系ホラーな作り。初見殺しの仕掛けや謎の敵の襲撃を、トライアル&エラーで進むシステムも恐怖にひと役買っているが、再スタート時に少し手間が掛かるところや、敵ができる斜め移動を主人公が行えない点が気になった。
週刊ファミ通1773号より
クトゥルフ神話を題材にした不気味な世界観と、おもに音で驚かせる細かな演出により、ホラーの雰囲気がしっかり出ている。キーアイテムを探し、進める場所を見つけていくのは楽しめます。初見殺しの罠が多いのはいいのだけど、とにかくすぐゲームオーバーになり、その都度ロードするデータを選んでセーブポイントからやり直し、という手順を踏むのは面倒かな。物語ももう少し長さがあるとよかった。
週刊ファミ通1773号より
ゲームという媒体を使った自主映画のような趣です。事情をよくわかっていない主人公といっしょに、少しずつ真相を知っていくドラマの構造に興味を引かれました。理不尽な初見殺しが満載で、誰かと体験を共有したくなること請け合い。恐怖を生む仕掛けとなっているアクション要素は、操作自体を楽しむ作りではないため、一度で突破できずに何度もくり返すハメになると、ストレスが溜まる人もいるかも。
週刊ファミ通1773号より
“理不尽な即死トラップ”に引っかかったとき、思わずニヤリとする場合と、ただ真顔になる場合がありますが、本作は後者がやや多めな印象。キャラクターと背景が重なった際の表示がところどころで怪しかったり、アナログスティックと方向キーで可能な操作が微妙に異なっていたりと、引っかかる点は多々ありますが、限定的な環境下で謎を解く手応えと、類似ジャンル作への愛情は感じられます。
週刊ファミ通1773号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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