Tormented Souls(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
1990年代後半あたりのホラーゲームをリスペクトしているのがひしひしと伝わる佳作。怪しげな雰囲気が漂う院内や地下の探索は終始ドキドキで、怖さも十分に味わえると思います。クリーチャーとのバトルも当然ありますが、どちらかと言えば謎解きの比重が大きめ。けっこうしっかり目と頭を使っていくことになりますね。地図はワンボタンで呼び出せるものの、若干見にくく感じるのが難点かな。
週刊ファミ通1758号より
初期の『バイオハザード』シリーズのような、定点カメラの視点のサバイバルホラーで、同ジャンルを好む人の期待に沿う仕上がり。キャラのグラフィックはそれなりという印象だが、背景や空気感はしっかり作られていて、暗がりの中を探索し、仕掛けを解きながら先へ進んでいく構造は、ハラハラしつつも夢中になれる。回復アイテムやセーブに必要な道具も有限で、この緊張感も懐かしくておもしろい。
週刊ファミ通1758号より
オカルトな仕掛けもありつつ、ゲームの骨格としては『バイオハザード』初期作品のオマージュで、共通点が随所に。固定カメラは作り込まれた病院内の恐怖演出にひと役買っていますが、戦闘時に敵が画面外にいて苦戦することもしばしば。また、アイテムが周囲に溶け込んで見つけにくかったり、マップが少し不便なのが残念。暗闇の怖さ、エグい・痛い描写もあってホラー度は高く、コスパはいいと思います。
週刊ファミ通1758号より
コストパフォーマンスを考えれば完成度の高い作品。とはいえ、アイテムやギミックが光ったりせずわかりにくかったり、パズルのヒントが少なかったり(あるいはわかりづらい)など、遊びにくさを感じる面も多々。欲を言えば、難易度設定やアシスト機能などが欲しかった。クラシックなサバイバルホラーのクローンとしての出来はいいので、当時の“わずらわしさ”や“ままならなさ”も含めて楽しめるなら。
週刊ファミ通1758号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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