かわいらしい見た目でサクッとカジュアルに遊べますが、思ったよりシリアスな内容でビックリ。基本的には覚えゲーで、効率よくミスしないように攻略手順を突き詰めていく過程がおもしろいです。結末の種類は、ハッピーなものも案外多くあるけど、むしろ怖いもの見たさでリストを埋めたくなりますね。ただ、画面タッチに対応していないのと名前入力に漢字が使えないところは微妙に残念かも。

週刊ファミ通1760号より

離婚をテーマにした異色の作風がおもしろい。横スクロールのステージを自動で移動するなか、あちこちクリックして浮気の証拠探しをするシンプルなプレイ感だけど、ときおり発生する配偶者とのけんかのやり取りによっては、証拠を入手できない場合があるなど、ヒヤヒヤさせられるのがスパイスに。マルチエンドでくり返し遊びたくなるが、内容が内容だけにあまりハッピーな気持ちにはなれないか。

週刊ファミ通1760号より

浮気の証拠集めを横スクロールゲームにするという発想に驚き。陳述書用として夫婦のなれそめや、日々の不満エピソードが見つかるのも、愛憎入り混じるドラマを彩っていますね。相手との問答や、ギスギスした会話もリアリティーがあって身につまされます。エンディングも豊富で、回収するほどに短時間で昼ドラを体験しているような感覚に。カーソル速度調整や、タッチ操作ができたらなおよかったな。

週刊ファミ通1760号より

離婚（浮気調査）がテーマ。現職弁護士が企画したというだけに興味深い作りに。ただユーザー誘導は微妙で、細かい操作方法やルールがわかりにくかったり、浮気の証拠集めが総当たり＆作業的になりがちだったり……。魅力的な題材とは裏腹に、プレイフィールは改善の余地が見える。かわいらしいビジュアルも含めてキャッチーな設定だけに、より魅力的かつバランスのよい“駆け引き”が欲しかった印象。

週刊ファミ通1760号より