Elechead(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
“電気の流れ”のオン・オフを切り換えながら道を切り開いていくシンプルな謎解きシステムと、バラエティーに富んだ仕掛けの数々が、アクションパズルゲームが持つ根源的な楽しさを感じさせる1本。ルールがシンプルだからこそ、“ひらめき”に重きを置いた謎が解けたときの気持ちよさは格別。テキストさえも排除し、電気の流れだけで“感じ”させる潔いUIは見事だが、説明が欲しいと思う部分もあり。
週刊ファミ通1752号より
操作キャラが壁や床に触れていると通電し、そことつながっているブロックのギミックが作動する仕組みが、おもしろいパズルを作り出している。途中から、電源となる頭部だけを投げ飛ばせるようになり、離れた場所の仕掛けを動かすほか、頭を除いた体のみで移動するアクションもパズルの楽しさを増幅させます。基本はサクサク進めるけど、コレクション要素を集めるのは、なかなかの歯応え。
週刊ファミ通1752号より
通電の法則と各種アクションとを組み合わせたアイデアと構成は、わかりやすくも思考の巡らせ甲斐があります。頭で解く喜びを味わえるのはもちろん、手を動かすうちにトライ&エラーで進んでいける気安さもいい。見た目の変化はあまり感じられないけれど、ときに制限時間あり、エリアをまたいだ仕掛けありと、パズルはバラエティーに富んだ感触。価格なりのあっさりしたボリュームで挑戦しやすい。
週刊ファミ通1752号より
“プレイヤーをいい感じに楽しませることが第一ならそうは作らない”というパズルの解法や収集アイテムの隠しかたが、(たまたま)発見したときの強烈な自己肯定感につながります。シンプルかつ小気味よい操作感覚さえ罠、というメタなゲームデザインは、一切の外部情報を仕入れずに体験してこそです。昔懐かしのようでじつは全然そうでもない、尖りまくったグラフィックデザイン&サウンドにも注目。
週刊ファミ通1752号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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