OPUS 星歌の響き -Full Bloom Edition-(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
フルではないけれど日本語ボイスが収録され、かなり満足。ローカライズも行頭に句読点が置かれる禁則以外は文句なしです。SFの設定が最初だけ取っ付きにくく感じましたが、話が進むに連れておもしろくなり、次第に目が離せなくなりましたね。主人公の回想で進む形式もよかったです。宇宙の航行時は座標解析などの要素が雰囲気を出していて秀逸。遭遇する数々のイベントにもワクワクしました。
週刊ファミ通1749号より
切なくロマンチックで、温かみのあるストーリーに惹きつけられる。主人公の回想として描かれる構成もよくて、随所で入手するアイテムや情報などが“旅の記憶”として収集され、その説明も回顧するかたちで書かれているのが、物語に深みを与えています。リッチなグラフィックではないものの、美しい光景に目を奪われることもしばしば。宇宙を探索する場面など、壮大さを感じさせる見せかたも上手。
週刊ファミ通1749号より
アジアンテイストなSFで、独特の雰囲気がありますね。ヒロインであるエイダの歌声や、老いた主人公の回想という形で始まる切ない物語が大きな魅力。日本語ボイスもたっぷりです。宇宙船で惑星間を移動するパートは、燃料などのコストや、ダイスロールで成否が決まる選択肢もあってドキドキ。サイドビューのエリア探索では世界設定に触れられますが、ゲーム性はあっさりでビジュアルノベルに近いかな。
週刊ファミ通1749号より
物語設定が緻密に作り込まれており、主人公の人生を追体験する奥深いドラマが味わえる。緩急のある展開でグイグイ引き込まれるのも◎。ボタンを押してただテキストを読むだけではなく、簡単な謎解きなどもあってユーザーを飽きさせない作り。ストーリー主導のゲームで、インタラクティブドラマとしては非常にいい出来ではあるものの、聞き慣れない固有名詞が頻出する世界設定は煩雑に感じることも。
週刊ファミ通1749号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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