Turn Tack(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
陰影の使いかたが印象深いアート的なステージ、幻想的な音楽、テキストを排除した謎解き、そしてシンプル操作で、プレイヤーが“感じる”ことを重視したゲームデザインがすてき。一方、その特徴ゆえに一部のステージで視認性が低かったり、謎解きのクリアー方法がわかりにくい部分があり。クリアー方法もトライ&エラーで“感じ”取るスタイルだからこそ、再スタート時の読み込み時間が気になりました。
週刊ファミ通1746号より
神秘的なムードが漂うステージを進み、パズルを解いていくのは、好奇心をくすぐられる。各ギミックがどのような効果をもたらすのかを確かめながら、試行錯誤するのがおもしろい。石を拾って運ぶ動作を頻繁に行うのだけど、重なるほどに近づくと足元の石を拾えないなど、操作の快適さはいまひとつ。パズルを途中で失敗した場合に、面倒な手順をやり直す羽目になる場面があるのもいただけない。
週刊ファミ通1746号より
プレイヤーの想像力を掻き立て、そこに委ねるストーリー運びが巧妙。神秘的、幻想的な表現で描かれた、プリミティブな作品世界に引き込まれました。物語の流れに自然と溶け込んでいるパズルは、ときに演出で、ときに手続きで、謎解きの手応えをきちんと感じさせてくれます。静けさの中に、『インディ・ジョーンズ』的な好奇心がそそられる部分も。価格面でもボリューム面でも、気軽に体験できる小品。
週刊ファミ通1746号より
補足説明がなく、状況の連続のみで語られるストーリーは、抒情的な絵本に似た魅力があり。ゲーム内でできることが限定的かつ、新ギミックの存在感がさりげないため、人によってはパズルの解法が盲点にスッポリ入る可能性があります。いわゆる“死にゲー”ながら、アクション操作にクセになる気持ちよさがあるわけでもなく、ひとつひとつのパズルを解いたときの達成感は、さほど高くありません。
週刊ファミ通1746号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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