SympathyKiss(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
主人公にセリフが存在しないのは新鮮。自己投影しやすい一方で、意思をあまり感じられないので、ただ動向を傍観しているだけのような印象も。とはいえ、物語はドラマのように刺激的で、予想だにしない展開が多く、かなりドキドキワクワク。恋と仕事、どちらも全力投球で奮闘する主人公の姿にも共感できます。カレ目線のエピソードがあったり、選択肢によって後のテキストが少し変化したりと、芸が細かい。
週刊ファミ通1771号より
舞台が現代でオフィスラブというリアリティーのあるテーマに加えて、ヒロインの個性の描写があえて抑えられているので、主人公は自分自身という気持ちで没入できるはず。登場キャラの言動はしっかり乙女ゲームらしく、妙な現実味を感じることなくシナリオを楽しめると思う。ラブとジョブの各ポイントがエンディングに影響する仕組みも内容にマッチ。イラスト風のグラフィックもおしゃれ。
週刊ファミ通1771号より
キラキラした職場&社員御用達・憩いのバーという環境に、羨望を感じてなりません。ただし、舞台やシチュエーション自体はたいへん身近。そこに自分を重ねてファンタジーに酔えるか、現実を思い起こして醒めてしまうかは、プレイヤーや好みによっても分かれそう。とは言え、攻略対象の男性陣は現実離れした輝きを放っています。いつものオトメイト作品よりセクシー成分強めで、ドキドキしました。
週刊ファミ通1771号より
恋愛対象キャラが人知れず背負う妬み逆恨みが、現代のIT企業という舞台にどハマりしていて、「いいぞ、もっとやれ」という不思議な感情に包まれます(笑)。 “許すこと”が共通のテーマと言える各恋愛ストーリーは、男視点から見ても興味深い場面が多々ありました。仕事と恋愛を調整しつつの攻略は、バックログからのシーンジャンプなどのやり直し機能をフル活用すれば、苦にならない点もいいですね。
週刊ファミ通1771号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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