Road 96(Xbox Series X)のレビュー・評価・感想情報
国境までの道すがら出会う人々と交流を深めるのですが、プレイヤーが操る主人公はエピソードごとに別人なのがユニーク。異なる主人公の視点を通じて、各人物の行く末を見守っていくというのは、かなり興味を惹かれましたね。体力やお金の管理、スキル習得といったゲーム然とした要素がいい具合に刺激になっています。ストーリー中のそこかしこに、ミニゲーム的な遊びがあるのもよかった。
週刊ファミ通1749号より
独裁国家からの脱出のため、国境越えを目指すシチュエーションもさることながら、名もなき複数人の少年少女の視点でその旅を体験する構造になっているのがユニーク。個性的な登場キャラたちと、プレイごとに別の主人公として出会い、進展する物語に好奇心を刺激される。男女の口調や呼びかたが入れ替わっている部分があるなど、翻訳に粗があって没入感を削がれることがときどきあるのが惜しい。
週刊ファミ通1749号より
名もなき少年少女として旅を重ねることで、出会うキャラクターたちの事情が見えてくるのがおもしろい。ローポリゴンながらも人物の表情は雄弁です。彼らと遭遇するシチュエーションが多彩なことにも驚き。なかには物騒な人もいるので、選択肢を選ぶ際は緊張感が漂いますが、スリルがやみつきに。唐突に始まるミニゲームもいいアクセントですね。テキストに翻訳ムラや誤字が多いのがもったいない。
週刊ファミ通1749号より
けっしてグラフィックは美麗ではないし、シーンによってはオブジェクトが認識しづらい場面もある。操作系統は軽快さに欠け、テキスト翻訳は少々わかりにくい部分も。遊んでいてそれなりのストレスを感じるのだけど、それ以上に物語がおもしろく結末が気になる展開。オムニバス的な物語進行は軽快でやめどきが見つからない。ロードトリップの臨場感はすばらしく、“体験”としての魅力は高いです。
週刊ファミ通1749号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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