春ゆきてレトロチカ(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
ひとつの作品内で俳優が配役を変えて登場するのがおもしろいアプローチ。動画再生中でも各種機能を受け付けてくれるので、ノンストレスでしたね。“謎”と“手がかり”を組み合わせて“仮説”を立てるシステムは、推理をしている気分を存分に味わえる非常にいいアイデア。情報の整理にもなり、自然に無理のない難度で解決に導いていけるのがすばらしい。微妙にパネルをはめ込みにくく感じるのが玉にキズか。
週刊ファミ通1745号より
リッチな実写映像は見応えがあり、ドラマを観るような感覚であっという間に引き込まれるし、時代と舞台を変えながら展開するミステリーから目が離せなくなる。“謎”と“手がかり”をつなげ、いくつもの“仮説”を立てて真相に迫る推理の過程は、情報を整理しながら事件の大筋を予測する楽しみを膨らませてくれます。自力で謎を解く手応えは強くはないものの、万人が安心して遊べる作りがナイス。
週刊ファミ通1745号より
過去と現代の事件を交互に解決しながら、四十間家の秘密に迫る物語は、ボリュームもなかなか。伏線も散りばめられ、小さな違和感の正体に気づかされるたび、ハッと息を呑みました。各時代で役柄を演じ分けるキャストの熱演も光ります。選択肢だけでなく、トンデモ仮説含めあらゆる可能性を洗い出して推理をまとめるのもいい仕組み。パネル操作が少々もどかしく、カーソル速度を変更できればとも。
週刊ファミ通1745号より
物語が途中で大きく分岐することはなく、ひとつの結論に達するまでの過程を楽しむ作り。100年の時代をまたいだ物語は先が気になり、ドラマ(動画)の完成度は非常に高い。章によって密室トリックやアリバイトリックなど多様な仕掛けが味わえるのも楽しい。とはいえ“仮説”を立てるうえで、“謎”と“手がかり”の組み合わせにこじつけ的なものも多く、ヒラメキ感は薄め。総当たりの作業になりがちな側面も。
週刊ファミ通1745号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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