Steelrising(スチールライジング)(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報
主人公および敵の機械人形ならではのフォルムに、武骨、ときどきトリッキーな動き、タイプの異なる武器アクションが、ソウルライク系をガッチリ押さえたシステムに独自の個性をプラス。重さを感じる音の演出が、敵の攻撃を見切って反撃するときの爽快感と手応えをさらに高める。フランス革命の“If世界”という設定が燃えるだけに、主人公の女性キャラはもう少し萌えてほしかった、と思うのは贅沢!?
週刊ファミ通1763号より
フランス革命をモチーフにして、史実を織り交ぜた世界観のソウルライクというのが目新しく、好奇心を刺激。18世紀のパリの風景やエレガントな装備品にも心ときめきます。さまざまな武器を使い、オートマタらしい動きで戦うのはおもしろい一方、武器のモーションはひとクセあるものばかりなうえに、敵がなかなかひるまないこともあって、敵の攻撃を食らいながらの戦闘になりやすい印象も。
週刊ファミ通1763号より
アニメ版『ベルばら』世代のため、フランス革命というテーマになじみがあり、この異聞的な作品世界に興味を引かれずにはいられません。荒廃したパリとレトロな機械人形、ゴージャスな衣装の取り合わせが独特のムード。ソウルライクな戦闘はよくできていますが、それより物語を楽しみたい気持ちが強く、豊富なアシストに助けられました。クエストはお使いっぽいけれど、迷いそうで迷わない設計が巧み。
週刊ファミ通1763号より
攻撃の軸合わせがシビアかつ、各アクションのエフェクトが素っ気ない……ということで、“敵の行動パターンとモーションをきっちり読み切っての後出し攻撃”のくり返しが、緊張感よりもイライラや作業感につながります。舞台設定やキャラデザインは独創的ながら、物語の広がりを感じる場面・情報が少ないことでただのファッションに見えてしまいます。強くなった実感がまるで持てない能力強化要素も残念。
週刊ファミ通1763号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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