ウォーハンマー40,000: メカニカス(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
使い捨てユニットの召喚タイミングと、移動や敵の攻撃を受けるごとに貯まるポイントが、ターン制のシミュレーションバトルの立ち回りに、さらなる手応えをもたらす。シンプルな画面ながら想像を刺激する探索パートを含め、武骨なデザインとSF設定が世界観にマッチしていていいね。ユニットを自分好みにカスタマイズする楽しさがあるからこそ、ユニット編成などUI部分がもう少しシンプルならば。
週刊ファミ通1729号より
マップ上で獲得したり、各行動に付随して得られる“コグニションポイント”を消費することで、同一ターン内での複数回の行動や、強力な武器の使用が可能になる戦略性は、考え甲斐があっておもしろい。渋い味わいではあるものの、キャラの強化や武器のセットで悩むのも楽しみに。仰々しい言い回しや本作ならではの用語が多く出てくる文章は、雰囲気が出ているけれど、少々理解しづらいところも。
週刊ファミ通1729号より
覚えにくい固有名詞や、持って回ったような言いかたを含めて、作品独自かつ翻訳モノ独特の雰囲気満点! 機械的・電子的なものと宗教的・魔術的なものが入り混じったダークな世界を、探索、調査できるのがとても興味深いです。ストーリー進行や戦闘には、テーブルゲームの香りもかすかに残っていて、独特の味わいに。なにかとわかりにくい点も散見されますが、唯一無二の世界に引きずり込まれます。
週刊ファミ通1729号より
テキスト全般は、同名ウォーシミュレーションの入門用とは言いがたいそっけなさ。戦闘パートは“貯めたコグニションポイントを消費して一発逆転”というゲームバランスでもなく、一見選択肢が多いようで各局面の“正解”が限定的というストイックな印象。スキル購入などの決定操作時のレスポンスがもう少しよければ……とも思いますが、重厚なゲーム世界には確かに合っています。
週刊ファミ通1729号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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