モナーク/Monark(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報

ジャイアント黒田
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8

人間のエゴをテーマにした物語と、クセモノ揃いの登場人物は中毒性が高め。タイプの異なる4人のバディがおり、選んだキャラで別の展開が楽しめるのも◎。戦闘は“権能”と呼ばれる力を使うことで発狂度が上昇し、最終的に戦闘不能になってしまうリスクがいいスパイスに。戦闘やマップの切り換え時間が長いのは残念だが、敵味方と使える権能などを共有できる“共感”で、コンボを考えるのも熱中した。

週刊ファミ通1714号より

ジゴロ☆芦田
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7

異常な状態の学園を舞台に描かれる、人間のエゴをテーマにした物語が興味をそそる。バトルはシミュレーションチックで、仲間を再度行動可能にする“リオーダー”や、ステータスが強化される“覚醒”などを駆使して戦うのはやり応えがある。使いこなせないときびしさを感じる尖ったバランスだけど、難度を下げられるフォローもあります。イベントシーンのゆったりしたテンポは、じれったくなるかな。

週刊ファミ通1714号より

くしだナム子
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8

小説におけるジュブナイルのようなティーンエイジャー向けの作品が、ゲームにももっとあっていい。非日常と化した学園を舞台に、自分らしいありかたを求める学生たちを描いた本作は、待望のヤングアダルトフィクション。心理テストによる内面の掘り下げや、どこか哲学的な問いかけが、思春期を連想させる空気を醸し出しています。ビジュアルを始め各種表現が、一世代前の印象を与える点は惜しい。

週刊ファミ通1714号より

戸塚伎一
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7

舞台となる“狂った学園”の、ちょっとホラーでサイコパスなムードに冒険心をくすぐられます。シンプルな謎解き→戦闘→エリア解放をくり返す大まかな流れはやや単調ですが、効率的なスキルセットとリスク回避の徹底のし甲斐十分の戦闘パートのおかげで、都度のカタルシス効果は高めです。各場面の演出の“違和感”がどこまで意図的なのか判別しかねる点は、人によっては醒める原因になるかも。

週刊ファミ通1714号より

ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和

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レビュー

平均

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7.5

己のエゴと狂気を糧にして戦いながら、異界とつながった学園を探索して異変の元凶へと迫っていく。4人のバディ候補のうち誰を選ぶかによって、ストーリーが変化する。

発売日
2021年10月14日
価格
7,700 円+税
ジャンル
RPG
メーカー
フリュー
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