ピクセル セル(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
細胞を合体させて大きくしていくパズルの仕組みは、シンプルでわかりやすく、操作も簡単。細胞たちのビジュアルもカワイイが、パズルとしての手応えは高め。細胞を枠の外に弾いて反対側にも移動させられるため、論理的思考とともに“枠”に囚われない柔らかな発想も必要に。閃いたときの爽快感は格別とはいえ、試行錯誤を手助けする、手順を戻した後の“ひとつ進む”や、簡単なヒント機能があればとも。
週刊ファミ通1699号より
セルどうしをくっつけてひとつにするという目的自体はシンプルだが、セルが滑るように動いて何かにぶつかるまで止まらないのと、ステージの上下左右の端がループする構造になっているのがポイント。コツがつかめないうちは途方に暮れてしまうほどの歯応えのあるパズルを味わえる。どの問題からでも自由に挑戦でき、20問中10問をクリアーするとつぎの20問がアンロックされる作りもいいね。
週刊ファミ通1699号より
なんとなく触っているうちにひらめきが得られるのは、テレビゲームという形態ならではのメリット。序盤から難しく、投げ出したくなる問題もあるけれど、後回しにして別の問題に取り組むこともできる仕組みに助けられます。タッチ操作で細胞を動かす感触は、“15パズル”の手触りにも似てクセになっちゃう。細胞どうしがくっついて姿を変える様子も、見ていて楽しい。500円ぶん、きっちり遊べます。
週刊ファミ通1699号より
パズルの仕組み自体はシンプルですが、“細胞の結合回数が奇数でないと移動できない”とか、“壁のない画面端に細胞を飛ばすと反対側から飛んでくる”といった、“ルール上必要な仕様”に対する納得のいかなさが、つねに残ります。そこに引っかかりを感じない人であれば、細胞キャラのかわいらしさとともに、ラーメンスープ表面の油の玉を箸でつついてまとめていくのに近い喜びを味わえるでしょう。
週刊ファミ通1699号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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