シリーズ初プレイ。交易だけでなく、街作りや戦闘も本格的に楽しめる作りがうれしい。とくに戦闘は、ターンごとに左舷と右舷でそれぞれ攻撃できるシステムが、移動の戦術性をグッと高めていいね。全編を通して、できることの多さと自由度の高さが魅力だけに、UIの視認性、使いやすさがあればとも。個人的になじみが薄いカリブ海が舞台のため、地名と名産がイメージしづらい部分がありました。

週刊ファミ通1708号より

カリブ海を舞台に、交易や海戦といった大航海時代の醍醐味を堪能できるのはワクワクするし、街作りを行う要素もおもしろみのひとつ。交易ルートを構築し、富や名声を築き上げるのは満足感を得られます。ターン制になった海戦は、落ち着いて進められる一方で、頻発するようになると面倒に感じるときも。ボタンの長押しを多用したり、使うボタンが多いなど、UIはちょっとややこしさがあるかな。

週刊ファミ通1708号より

競合シリーズとこの作品との大きな違いは、カリブ海の島々がフォーカスされていること。限定的なマップに物足りなさを覚える面もありますが、活動範囲を把握しやすく、建設などで植民地により深く関われるのが特徴的です。視覚的にも、美しい海に気分が盛り上がりました。ストーリー性が薄く、淡々とした展開になりがちですが、そのぶん自由度は高く、目的を見失わない程度のサポートもあります。

週刊ファミ通1708号より

周辺の街の状態を確認し、儲けが発生する交易ルートを確保……という流れをベースに、権利と自由を獲得していくゲームプレイは、地道な作業が報われることに喜びを感じる人ほど充実感を得られます。発展した町の視覚的な説得力の高さは一見の価値あり。手動でルートを微調整し、航行日数を短縮する操作は楽しいものの、それ以外のUI面はいまひとつ。記号などの簡略表現でかえって煩雑になっている面も。

週刊ファミ通1708号より