LiEat(ライート)(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
舞台を変えて展開するふたりの冒険が、ロードムービー的な味わいがあり。ゲームボーイ風の画面は、懐かしさととともに、挿入されるイベントシーンを際立たせる効果も。RPGパートの戦闘の難度自体は高くなく物語を盛り上げるスパイス的な立ち位置。“嘘”がテーマの短編小説を読むような手軽さも魅力です。同じような家や、入口がわかりにくい部屋など、ステージの視認性にもうひと工夫あれば。
週刊ファミ通1695号より
不思議な能力を持つドラゴンたちが登場する独特の世界観や物語が大きな魅力。ボリュームはコンパクトながら、真相へ迫っていくミステリー的な展開もあって、各章を最後まで一気に見終えたくなります。ファンタジックな雰囲気やグラフィックもエフィーナのかわいらしさを際立たせている。RPGの形式で楽しむアドベンチャーといった趣だが、フラグを立てるための行動を探すのに若干苦労する場面も。
週刊ファミ通1695号より
やさしくてちょっぴりダークな、大人のためのメルヘン。登場人物や舞台の風変わりな設定、イラストのテイストといった作家性に魅了されます。体裁はレトロなRPG、構造はコマンド総当たりのアドベンチャー、実態はデジタルノベルという感じでしょうか。ゲームをプレイするというより、作品世界を楽しむ作品です。探偵ものという側面もあり、1話完結の短編を3つ収録した構成がしっくりきました。
週刊ファミ通1695号より
限定的な空間内の総当たり(会話or調査)で物語が進行するシンプル構成。RPGっぽい戦闘パートは一応ありますが、堅実なキャラ育成は要求されません。3つのエピソードごとにグラフィックや物語のスタイルが特徴づけられているので、短めの総プレイ時間の割に満足感があります。バックログや戦闘敗北後のリスタート機能がないなど最低限のシステム構成に関しては、“そういうもの”との割り切りが必要です。
週刊ファミ通1695号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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