“隠されていた破滅エピソード”を基軸に展開されるゲームオリジナル要素満載の物語は、原作のおもしろさを損なうことなく、むしろ輝かせている印象。ルートごとに物語がまったく違い、攻略対象たちがいかに主人公のカタリナに想いを寄せているのかが色濃く描かれていて、原作では見られないであろうIFの展開にドキドキ。各エンディングもうまくまとまっています。原作を知らなくても十分楽しめる内容。

週刊ファミ通1731号より

乙女ゲームを題材にしている『はめふら』が、逆輸入のような形で乙女ゲームとして遊べるのがおもしろい。IFストーリーながら、原作ではまだ描かれていない、各キャラとの恋愛が進展する様子を見られるのは価値がある。“カタリナ脳内会議”は、システム的にはあくまでも選択肢の種類のひとつではあるが、正解がすぐにわからないのがプレイのアクセントになるし、演出としても楽しめてグッド。

週刊ファミ通1731号より

おなじみのキャストによる演技で、まるでアニメの特番を観ているみたい。攻略対象に女性陣が含まれていないとはメアリに怒られそうですが（笑）、鈍感なカタリナが自分への、あるいは自分の恋心に気づき、ハッピーエンドに向かう過程に興味津々。恋に目覚めた彼女の変化や、未来にどんな可能性があるかを知りたいのに加え、カタリナ＝ゲーマーとしてのメタな視点からも、全エンディングが気になります。

週刊ファミ通1731号より

IFシナリオの存在で平和が脅かされる……というメタなシナリオは、原作未読組でも興味を惹かれます。物語の規模はコンパクトながら、当代の男女人気声優が演じるキャラたちにチヤホヤされまくる展開自体は、ひたすらいい気分です。新キャラの攻略ルートの解放条件は簡単。攻略プレイに特化した動作設定も細かく可能ということで、よくも悪くもゲームならではの葛藤は、ほぼありません。

週刊ファミ通1731号より