マルくんの旅 ~出会いと別れの物語~(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
ビジュアルはシンプルな描写ながら、場面によっては非常に美しく味があっていい感じ。出会いと別れをくり返しながら、自分を見つめ直していく旅の物語に惹き付けられましたね。謎解きといった類はほぼないためサクッと終わりますが、クセの強いおまけステージを用意してくれているのがうれしいところ。ボタンを押しながらテキストを読んでいると、そのまま選択肢を決定しがちなのは難点。
週刊ファミ通1692号より
アクションとグラフィックはシンプルだけど、パステルカラーで描かれる風景がキレイで、同行するキャラによってアクションや特徴が変化するのもグッド。ステージを進みながら交わされる会話と、くり返す出会いと別れは、改めて人間関係について考えさせられつつ、誰しもが身に覚えのある身近な体験に寄り添ってくれるかのような作風になっている。ボーナスステージなど、意外とやり込み要素も。
週刊ファミ通1692号より
絵本の『ぼくを探しに』のような作品。マルくんが足りないものを探す姿や、出会った相手とのやり取りはいろいろと考えさせられます。相棒を変えるとアクションもガラリと変わりますが、その際の喪失感や戸惑いはほかにはない体験。マルくんもすぐに気持ちが切り換えられないところにシンパシーを感じます。手応えのあるステージも魅力。キノコを集めると解放されるボーナスステージもユニークです。
週刊ファミ通1692号より
ストーリー性とアクション性が上手に融合。哲学的なセリフ回しをはじめ、シンプルだが奥深いアクション、不思議なテンポ感、さらに切ないBGMなどが相まって、インタラクティブな絵本を読んでいるかのようなプレイ感覚に。各種仕掛けや謎解きは多彩で、マップ探索の楽しさも合わせて遊び応えのある作り。ただ物語進行の独特の“間”は味のひとつではあるが、ちょっと間延びしがちな面も感じた。
週刊ファミ通1692号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。