フェノトピア(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
1980年代テイストの粗めなドットのままに、活き活きと感じさせるキャラのアクションと、美しい世界はまさに職人技。カジュアルな見た目に反して、ゲーム部分は硬派。狭めな近接攻撃の範囲、低いHP、スタミナの概念が、バトルに序盤から緊張感をもたらすからこそ、戦闘に関する各項目ごとの“難度”設定ができるのはいいね。一方、ジャンプや時間制限系のアクション部分も、調整できたらよかったとも。
週刊ファミ通1674号より
遊び始めてすぐに感じるのが音楽のすばらしさ。キャラの滑らかな動きや、訪れる場所のさまざまな景色など、ピクセルアートも見事な出来栄え。さらには、先が気になるストーリーも合わさって、作品の世界にグイグイ引き込まれる。各アクションによって消費するスタミナの概念がわずらわしければ、“詳細設定”で通常攻撃によるスタミナの消費をなくせたり、バランスを調整できるのもありがたい。
週刊ファミ通1674号より
色鮮やかで開放的な景観をはじめとするドットアートと、明るくポジティブなキャラにハートをつかまれました。わかりにくさや難しさ、探索範囲の広さなど、レトロなパソコンゲームを想起させる点が多く、肯定的にとらえるか否定的にとらえるかはプレイヤー次第。じっくり長時間取り組める内容で、コストパフォーマンスは高い。料理や釣りといった、冒険に役立つオマケ要素が、いい箸休めになっています。
週刊ファミ通1674号より
色鮮やかなピクセルアートと旋律が美しいBGMは、クラシックスタイルのファンタジーRPGファンならグッとくるはず。攻撃やダッシュなどの際にもスタミナゲージを消費し連続アクションに制限がかかる点、挑戦的な行動に対する報酬が全体的に低めな点は、人によってはモチベーションを維持するのが難しいかも。行動目標の確認手段がフィールド、ダンジョンともに少ない点も地味にストレスに。
週刊ファミ通1674号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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