Empire of Sin エンパイア・オブ・シン(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
ギャングとして“バトル”と“組織経営”のふたつのシミュレーションを同時展開していくため、序盤から覚えることの情報量が多い。PCゲーム的なUIと日本語訳を微妙に感じる部分もあり、敷居は高め。ただ、そこを乗り越えれば暴力と欲望がうごめく、めくるめく大人の世界が待っている。銃撃戦主体のバトルは、近接攻撃の荒々しさもあり新鮮。死のリスクが大きいのも含めて、大人向けの作品です。
週刊ファミ通1682号より
禁酒法の時代を舞台に街を支配していくギャングになれるというテーマが魅力的。街並みや建物内の細かな造形と、BGMのジャズが合わさって醸し出す空気感もグッド。経営要素は、各施設のアップグレードをくり返すことで効果を高める構造で、あまり難しく考えずに遊べるのは利点だけど、ちょっと大味に感じてしまうかな。勢力を拡大するうえでも直接的な戦闘によるところの比重が大きいバランス。
週刊ファミ通1682号より
テーマとしている時代が、ストラテジーものとしては新鮮。裏社会で暗躍する組織のボスとして、殺しから経営まで幅広い体験ができます。お互いの腹を探り合う会話など、アダルトなムードがいい。やること自体はあまり変わらないのが少し残念ですが、誰を主人公に選ぶかでエピソードが異なり、何度も遊べるのはお得。できることが多いだけに、メニューや操作の一部には、まどろっこしさを感じることも。
週刊ファミ通1682号より
禁酒法時代のアメリカのイメージが膨らむBGMと街並みの描写に、こだわりを感じます。首領クラスのみならず、手下になる可能性のある登場キャラにも個性がしっかりと設定されているので、組織の規模が大きくなるほどに手前勝手な人間ドラマを展開(妄想)できます。経営要素があるものの、武闘派路線で難なく勢力拡大できてしまう点はやや物足りないかも。獲得装備品のランダム性は一時的な励みに。
週刊ファミ通1682号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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