Degrees of Separation(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
決して交わらないふたりが協力してステージを進んでいくロマンティックな設定と、ピッタリな雰囲気の美しい森と氷のビジュアルにドキドキ。混乱しそうな操作系も、画面を2分割する大胆なUIと色使いでスッキリ。ゲーム自体はベーシックなパズル系の謎解きアクション。ソロだとパズル要素が強く、ふたり協力プレイではアクション寄りにと、プレイスタイルで変わるプレイフィールもいい感じです。
週刊ファミ通1627号より
エンバーとライムのそれぞれのいる側が、炎と氷の世界となり、景色もガラッと変わる様が幻想的で美しい。ふたりの位置関係に応じて世界が切り換わる境界線が動くところがミソで、熱や冷気によって作動するギミックを発見し、お互いのポジションや移動の手順を考えながら試行錯誤するのが楽しい。ひたすらパズルを解いてスカーフを集めていく流れは、ちょっと淡々としているところがあるかな。
週刊ファミ通1627号より
ただただ美しく、見とれてしまう! 温度まで伝わってくる空気や光の描写と、絵本の読み聞かせのような落ち着いた語りが、詩的な情趣を生み出しています。ソロプレイでは、ふたりの入れ替えや、いっしょに行動するのをスムーズに行える設計で、物語に浸る妨げになりません。謎解きのバリエーションは多くないものの、トライのたびに気づきがあり、数回で正解にたどり着ける難度はちょうどいい。
週刊ファミ通1627号より
基本的にはシンプルなジャンプアクションでありながら、“同一のフィールド上で別々の世界を生きる男女”の描写のダイナミックさに驚かされます。いざプレイしてみると、それぞれの世界の道理が働く領域をチマチマと調整しながらのパズル解きがメインに。協力プレイにおいては、いくらかはテンポよく進めることができるのですが、各場面での苦労が報われる演出面が弱い点が少し残念に感じられます。
週刊ファミ通1627号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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