198X (イチキュウハチエックス)(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
舞台は外国ですが、昔の日本のゲームセンターにも似た空気感があったので、おじさん世代はとくに共感できると思います。主人公の心情がゲーム内ゲームとして投影される演出がユニークで感心。各ミニゲームのクオリティーは非常に高く、しっかり遊びたくなるほど。それだけに、少ししか楽しめないのがただただ惜しい。物語も短くあっさりしており、もっとこの世界に浸らせてほしかったな。
週刊ファミ通1626号より
1980年代風のアーケードスタイルのゲームや、当時のゲームセンターの雰囲気を再現しているのが魅力。ほろ苦いノスタルジーを感じさせるストーリーがいい味を出しているし、ゲームのプレイと主人公の気持ちをリンクさせた演出もグッド。ただ、各ゲームも本編の物語も冒頭部分で終わってしまうため、物足りない。せめて、全編クリアー後に各ゲームの続きの部分が遊べたりすればよかったのだが。
週刊ファミ通1626号より
気軽なレトロ風アーケードゲーム集かと思いきや、大人へと変わりつつある主人公の心境を描く繊細なドラマ作品で驚き。一人称の語りで進むドット絵のムービーの合間に、キッドの心を映すようなゲームが挟まれる展開が絶妙。ゲームも粒揃いで、各ジャンルへのリスペクトが感じられるし、音楽もステキ。字幕ほか、一部のゲーム中の演出も日本語で表示される丁寧なローカライズ。続編が待ち遠しい。
週刊ファミ通1626号より
1980年代を舞台にしたドラマを楽しみながら、当時っぽい5つのゲームがオムニバスで楽しめる、一風変わった見せかたが目新しい。プレイ感覚は、ミニゲーム集というよりはアドベンチャーゲームに近いか。収録タイトルのクオリティーはどれも非常に高く、当時を知る人なら“懐かしさも含めて楽しい”と感じるはず。反面、続編の発売が前提の作品だけに、本作単体だとボリュームは少なく、物足りなさも……。
週刊ファミ通1626号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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