Root Film(ルートフィルム)(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
連作短編ミステリーのような作りになっており、各話はけっこう短め。それゆえに、適度なテンポで犯人との対峙もあり、長編とは別種の楽しみがありますね。何より、ダレることなく遊べるのが好印象。島根の人気スポットや日本神話にちなんだ小ネタを散りばめた物語は興味深く、魅力的。キーワード集めと推理モードのおかげで、自分で捜査と推理をしている気分をしっかり味わえるのがいい塩梅。
週刊ファミ通1651号より
移動先や会話相手、調べる場所などを選択して物語を進めるのは、アドベンチャーとしては昔ながらの形式ではあるものの、場面に合わせてキャラの立ち位置や構図が変わるなど、見せかたが凝っているのがいい。島根の多数の実在スポットを訪れることも相まって、臨場感が高まります。ストーリーはサクサク進む印象だけど、真相に迫る高揚感や驚きもあり、ミステリーの魅力がしっかり詰まっている。
週刊ファミ通1651号より
定番の、立ち絵が並ぶスタイルではなく、一枚絵の中にキャラクターがいるという魅せかたがナイス。フルボイスかつ、各章で異なる事件が解決される流れで、サスペンスドラマを観ているかのよう。島根の実在の名所も登場し、旅気分を味わえるのも楽しいね。クライマックスでは、調査で得たキーワードを使い、相手を問い詰めるバトルに。解決は比較的スムーズだけど、ひねられた展開もあってニヤリ。
週刊ファミ通1651号より
“マックスモード”を含め、アドベンチャーゲームのシステムとしてはよく見るタイプだが、キャラの立ち位置やカット割り、カメラのパンやズーム、顔検出機能風のコマンド選択など、フィルムを題材にした作品だけあり、画として臨場感のある演出がいい。さまざまな犯罪トリックや二転三転のどんでん返しが多数盛り込まれ、ミステリーの幕の内弁当的な作り。ドラマを観るように楽しめる手軽さが魅力。
週刊ファミ通1651号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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