Lost Ember(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
動物たちに憑依して陸海空と道を切り拓く謎解きが、自然豊かなフィールドとマッチ。過去の痕跡から物語を紐解くスタイルとともに、探索心を刺激します。赤く染まった草やたんぽぽの綿毛など、自然のオブジェクトが導線となっているところもステキ。本編の物語から外れて、フィールドに散りばめられた収集要素を集めようとすると、ランドマーク的オブジェクトがないため、難度がグッと上がります。
週刊ファミ通1620号より
雰囲気のよさが大きな魅力。美しい自然に満ちたフィールドを、オオカミになって駆けるだけでも、動物好きの人にはたまらないはず。“魂替え”でいろいろな動物に姿を変えて先へ進んでいく構成もグッド。そして、動物たちがかわいい。ナビゲーションが細かくは導いてくれないので、たまに迷ったりすることも。クリアーするだけなら短めだけど、収集要素があって、任意に探索も楽しめる作りがナイス。
週刊ファミ通1620号より
狼となって山々を疾走したり、水鳥になり湖面を進むのは、心躍る体験。動物固有の能力を活かす場面が用意されており、それが謎解き要素にも、別の生き物を体験するきっかけにもなっているのが巧みです。前世の記憶をたどる物語が、大自然を漫然と探索するだけでは得られない満足感を提供しているのも見事。ボリュームは少なめですが、美しいCGとやり込み要素に、隅々まで冒険したくなります。
週刊ファミ通1620号より
コレクションアイテムの収集要素はあるものの、幻想アートとして美しいフィールドを一気に駆け抜ける贅沢さが、本作における醍醐味。場面に応じて、さまざまな動物の姿で移動することによって、“ワンネス”の何たるかがほのぼのと伝わってきます(モグラだけは別ですが)。メインルートから外れた地形の一部の作り込みが甘い点に関しては、フィールド探索が好きなプレイヤーの興を削ぐ可能性あり。
週刊ファミ通1620号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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