Oniken (オニケン)(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
キャラの造形や物語のノリを含め、1980年代後半の2Dアクションゲームのような作風。画面比率を4:3にしてプレイすると、雰囲気が増していい感じ。物語に沿う形での強制スクロールやイベントバトルなども随所に挿入され、飽きさせない作り。主人公の体力が多めとは言え、敵の攻撃後のスキが非常に少ないうえに、敵やトラップの多くが意地悪な場所に配置されているところは、けっこう気になりました。
週刊ファミ通1602号より
1980年代の作品によく見られたようなキャラデザインや世界観がたまらない。見た目だけでなく、シビアさや不便なところも含め、ファミコンのゲームのテイストを再現しているのが味になっている一方で、それゆえに人を選ぶとは思う。条件が揃っているときに任意に発動できる“BERSERK”は、無敵状態になれるのでかなり強力。基本が難しめのバランスのぶん、それによってやや大味になっている印象も。
週刊ファミ通1602号より
ビジュアルとサウンドは、オープニングデモもゲーム本編も雰囲気満点。ファミコン風アートスタイルの作品が乱発気味の昨今、この“再現度”はかなりパーフェクトに近いのでは。見た目同様、アクションの難度も硬派で、プレイヤーを選びます。ペナルティーやノックバックがキツく、先に進むのは至難の業。ボタン設定をもう少し自由に変更できれば、ボムの誤爆などが防げて、ストレスも減ったかと。
週刊ファミ通1602号より
見た目だけでなく、各種アクションの大ざっぱさや、ゲーム進行まわりの救済措置の少なさも含め、“当時のよくあるファミコン用アクションゲーム”らしさの再現度が高め。イライラと謎の使命感を覚える中で、研鑽を積み重ねるゲーム体験が好きな人なら、夢中になれます。上下左右にしっかり入力できるコントローラがあれば、なおよし。ステージ内のシーン単位で体力が全回復する仕様が唯一の良心です。
週刊ファミ通1602号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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