空から眺める美しい風景に心地よい音楽……NHKの深夜番組『空中散歩』を、操作しながら遊んでいるような感覚です。ゆっくりと流れる時間や、天候によってさまざまな表情を見せる島の上を飛んでいるだけで癒されます。島の各所にある音楽探し、谷や洞窟の探索、果物狩りなども、行わずともプレイできる“ゆるさ”が魅力。達成感より、居心地を求める人にこそ。肝心の空を飛ぶ浮遊感もグッドです。

週刊ファミ通1604号より

美しい音楽に加え、自然が作り出す環境音なども心地よく、鳥になって自由に空を飛ぶのは、優雅な雰囲気を堪能できる。洞窟を探険したりするのもワクワク。ただし、舞台となる島の規模はそれほど大きくなく、目的が提示されるわけでもないため、興味は長持ちしにくいかな。操作は簡単で、風を切って飛ぶのは気持ちいいので、頭を空っぽにして空を漂って癒されたい、という人にはマッチするかな。

週刊ファミ通1604号より

α波の発生を誘う音楽と、安らぎを覚える風景にただ浸る、ステキな体験が提案されています。ゆったり気流に乗るだけでなく、空を切り裂いたり海中へ飛び込むなど、意外性のあるアクションも魅力的。ガイドがないのに、何をすべきか自然と理解できる設計が見事です。いろいろ発見するのが楽しいのですが、コレクション要素もなくゲーム性は低め。フィールドも狭く、すぐに踏破できてしまいます。

週刊ファミ通1604号より

3D空間での飛行が可能なタイトルの中でも、下降時に味わえる加速の爽快感はかなりのもの。さまざまな時間帯や天候ならではの光景を楽しみつつ、風を切る感覚に酔いしれることができます。「この島を探索し尽くしてやる！」といったモチベーションで遊ぼうとすると、早々に限界が見えてくるシンプル設計なのですが、「ちょっとひとっ飛び」とたまにプレイするぶんには、ほどよい気分転換になるでしょう。

週刊ファミ通1604号より