Candle(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
絵画の中の世界を進んでいくような冒険は、美しさと若干の不気味さを含めて雰囲気が抜群。「まさかここが動くのか!」という発見の驚きと、うれしさがあります。それゆえに動かせる場所はもちろん、ヒントさえも背景に溶け込んでしまっており、謎解き自体の難度は高め。気づかないと、ステージを何度も行ったり来たりすることが多くなるからこそ、画面切り換え時のロード時間の長さが気になるなぁ。
週刊ファミ通1602号より
独特のビジュアルと幻想的な世界が興味を引く。序盤で詰んでしまいかねないほど歯応えのある謎解きは、ヒント機能などが欲しいと思うことも。それでも、一筋縄ではいかない解法を探すのは、好きな人なら腰を据えて楽しめるかと。敵に捕まったり、仕掛けによっては即死となる場面が思いのほか多いが、アクションや動きが世界観に沿ってゆったりしているだけに、そこにストレスを感じる人はいそう。
週刊ファミ通1602号より
手描きの水彩画風のステキな世界が画面に広がり、ただただ見とれてしまいます。ゲームというよりも、仕掛け絵本の中を歩いているかのようなプレイ感覚。ですが、初見殺しのギミックやわかりにくい謎が散りばめられており、ゲームスキルを求められる内容です。ミスしても、ほぼその場から再挑戦できるのは助かる〜。全体的にスローなテンポで、ちょっとじれったいけど、作風にはマッチしています。
週刊ファミ通1602号より
おとぎ話のような世界に仕込まれた各種ギミックと、それぞれの因果関係を総当たりで探していくのは、往年のアドベンチャーゲーム的な間隔。コントローラ入力に対する主人公キャラの反応が鈍めですが、なかなかギリギリのアクション操作を迫られる場面もあります。ヒントの提示のしかたが、わかりやすさを優先したせいなのか、物語世界に漂うシックなムードを少々損ねているとも感じられました。
週刊ファミ通1602号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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