マス単位の移動と、ステージ全体を支配する“重力”の概念が、ゲーム黎明期の名作パズル的手触り感をもたらしていて◎。ゴールまでの最少手を、試行錯誤しながら進む過程が楽しいからこそ、ゴール演出が具体的かつわかりやすかったら、より達成感が得られたかな。画面をじっくり見ながら遊ぶ思考型タイプのパズルだけに、スクロールが必須となるステージが頻繁に登場するのは、わりと気になった。

週刊ファミ通1595号より

クリアーに必要なブロックを全部食べる、という目的はシンプルだけど、重力によってブロックなどが落下するのと、キュービック自身は横と下への移動しかできないのがミソ。手詰まりにならないように進めかたを考えるパズルは、じっくり悩みながら楽しめる。スムーズに遊べる操作まわりもグッド。この手のパズルによくある、最短手順でクリアーできたかどうかが判定されないのは、若干寂しいかな。

週刊ファミ通1595号より

シンプルなデザインのキャラクターが、大口を開けてブロックを飲み込んでいく様子と効果音が、ユーモラスかつ気持ちいい。ちゃんと頭を働かせる必要のあるパズルで、リラックスしたいときには向かないけれど、ステージをクリアーするたびに達成感を得られます。派手さのない地下の絵面と相まって、若干の作業感も。あらかじめルートを練ることができたり、何手でも巻き戻せるのは便利です。

週刊ファミ通1595号より

BGMはなぜかダーク系、効果音はあえて生理的不快感を刺激するタイプではありますが、ゲーム自体はロジックのみが問われる正統派パズル。たいていの操作がタッチに対応しており、携帯モードでも快適に遊べます。クリアーできないステージをひとまずスキップできる仕様もいいですね。ステージエディタは、UIの利便性がもうひとつという点さえ我慢すれば、本編とは違った頭の体操として楽しめます。

週刊ファミ通1595号より