セフィロティックストーリーズ(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
3DポリゴンのRPGですが、イベント時のキャラの動きや演出などが2Dゲームの技法なので、テンポの悪さが目立っている点は残念。フィールドや街の移動時に、障害物などによく引っ掛かるのも気になりました。敵が移動しないシンボルエンカウントは、避けて進める利点がある反面、スリルは薄い。キャラの育成やバトルでのやり込み要素は、いつものケムコのRPG同様に多彩で、遊び応えがあります。
週刊ファミ通1584号より
ダンジョンにいろいろなギミックがあるほか、フィールド上の先頭キャラによって敵が見やすくなったり、素早く移動できたりなど、探索面が凝っているのがいい。しかし、仕掛けに応じて仲間を変える必要があるほか、“澱みゲージ”が溜まると強制的に拠点の村に戻されたりなど、少々わずらわしく思える点もある。合体技の“フュージョン”は、スキルの組み合わせで変化が生じるようにしてほしかった。
週刊ファミ通1584号より
同社のレトロRPGはテンポのよさが身上で、今回もそれに期待したため、全体的にじれったく感じる結果に。場面によっては数歩ごとに会話イベントが発生したり、謎が解けてもフラグが立つまで対処できなかったり。一方、物語の進行はやや性急で、見た目も能力も個性的なキャラへの感情移入が間に合わないのはもったいない。ボス戦の直前に準備を促すなど、親切設計で気楽に遊べる作りはさすが。
週刊ファミ通1584号より
1990年代後半のファンタジーRPG全盛期を思い起こさせるような、クラシックなデザインとプレイ感。敵は強めだが、冒険で溜まるポイントなどを使ったガチャでレア度の高い武器が出れば、「オレ、強ぇー!!」を味わえる間口の広いバランス。倍速機能つきの戦闘や短いロード時間で戦闘がサクサク進む。一方のイベントなどの演出は、テンポは遅め。UIや演出が現代仕様なら、より冒険に没入できたかな。
週刊ファミ通1584号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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