鬼ノ哭ク邦(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
独特の死生観を持つ“逝ク人守リ”の生き様を描く物語は非常に衝撃的で興味深く、おもしろいです。“鬼ビ人”の憑依による瞬時のジョブチェンジが独特で、大技の修得とともにバトルが楽しくなります。育成で垣間見られる切ない挿話も胸に刺さりますね。ふたつの世界を行き来するシステムはおなじみのものですが、設定とマッチしているし、異なる法則の存在がアクセントになっていい感じでした。
週刊ファミ通1603号より
輪廻転生をもとにしたシリアスな作風が魅力で、とりわけ死というものに対する考えかたが独特な世界での物語に興味を惹かれる。“現シ世”と“幽リ世”を行き来するギミックも、システムと世界観がマッチ。爽快さやテンポ感がもう少し欲しいところはあるけど、“鬼ビ人”を切り換えることで、武器や可能なアクションが変わる仕組みはおもしろみがある。新たな技や能力の修得といった育成要素も楽しい。
週刊ファミ通1603号より
死生観を問われる重いストーリー。切ない場面が続く、息の抜けない展開は、好みが分かれそう。あの世とこの世を切り換えながらマップを進むのは、最初は戸惑ったけれど、次第に慣れました。ただ、敵は硬めで、回復薬も所持数に上限があり、やさしい難度でもそれなりの腕前が求められる。ボスや戦況に合わせて“鬼ビ人”を変えるのは工夫のし甲斐があるが、最初から素早くチェンジできたらよかったな。
週刊ファミ通1603号より
最大4人の、特性の異なる“鬼ビ人”を憑依させ、戦況に合わせて切り換えつつ戦う戦略性は、やり込み甲斐がある。現世とあの世を行き来しながら、パズルのように道を切り開いていくのもいいアクセントに。アクションの手触りが小気味よく、プレイヤーの誘導や各種インターフェースなども含め、ストレスのない構成。耳慣れない用語の情報量が多く、独特の世界観とも相まって、理解するまでの煩雑さも。
週刊ファミ通1603号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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