殺人探偵ジャック・ザ・リッパー(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
探偵の表の顔と殺人者の裏の顔を持つ主人公の設定がユニークだし、選択肢によって物語の展開が変わるのがナイス。バッドエンド時に、デフォルメキャラが寸劇で原因と対策を教えてくれるのも楽しい。本編では語られなかったキャラの素性などが、サブストーリーで語られるのも○。バトルシーンがかなり多いけれど、その演出がワンパターンなので、徐々に刺激を感じなくなってくるのは惜しい点。
週刊ファミ通1585号より
探偵ルートと殺人鬼ルートとで、大きく異なる展開を見られるのがおもしろく、苦い結末を迎えることがあるのも味になっている。“シナリオ選択”で、ルートの分岐の構造をわかりやすく確認でき、各シーンへスムーズにジャンプ可能なのも便利で、分岐するストーリーを隅々まで見たくなります。ボイスは、少々緊迫感に欠けるように感じられるところがあり、物語への没入感が薄れる場面もあるかな。
週刊ファミ通1585号より
穏便に済ませるか、残忍に振る舞うかで結末や、見えてくる事実も変わってくる。バッドエンドになっても、コミカルな解説シアターを挟んで直前から再開できたり、周回に便利な選択肢ジャンプ機能が使えたりと、快適にプレイできる。キャラクターはボイスにムラがあるように感じる部分もあるが、イラストは美しく、カットインの演出も効果的。切り裂きジャックが意外とお茶目なのもいいですね。
週刊ファミ通1585号より
犯罪を暴く王道の“探偵ルート”のほかに、犯罪者を追い詰めてみずから裁きを下す“殺人鬼ルート”が用意されているのは新鮮。勧善懲悪では終わらない物語にも惹き込まれた。寸劇を交えながら、ゲームオーバーの原因を解説するボーナスシアターも○。この施策のおかげでバッドエンドに進む楽しみがある。12本ものサブストーリーやデータベースなどが充実しているのも、収集欲を刺激するスパイスに。
週刊ファミ通1585号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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