Rooms: The Unsolvable Puzzle(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
部屋を動かして少女を出口へ導く、いわゆる“箱入り娘”タイプのパズルだが、さまざまな仕掛けが用意されていておもしろい。単にクリアーするだけならなんとかいけるけれど、最少の手数を目指すと、けっこう頭を悩まされます。1手前の状態に戻すアンドゥ機能がないのは残念。ミニチュアのようなグラフィックには味があるし、ゲームを進めることで少しずつ謎が明らかになっていく物語性もグッド。
週刊ファミ通1530号より
スライドパズルのように部屋を動かし、ルートを作ってゴールを目指すパズルはとっつきやすく、それでいて、多彩なギミックが絡むことで歯応えのあるものに。最短手順でのクリアーを狙うと、なかなか頭を使わされるのが楽しい。“ランプ”を使うと部屋の最終的な配置が大まかに確認できるほか、部屋が正しい位置になると色がつき、さらに背景もつながるなど、ヒントもしっかりあるのがありがたい。
週刊ファミ通1530号より
絵を合わせるスライドパズルに加え、主人公がワープしたり、罠を回避しながら進む迷路のような要素もあって、なかなか奥が深い。各ワールドの終盤ステージになると、難度がかなりアップ。それでも、部屋の形がわかるさりげないヒント機能があったり、手数内に解けなくても3回チャンスがあるのが助かるね。謎めいたストーリーやマンションの不思議な構造、メルヘンな音楽が醸し出す雰囲気も○。
週刊ファミ通1530号より
いわゆるスライドパズルだが、本作のポイントは、主人公のいる部屋しか動かせない点で、消去法で考えていけば、論理パズルとして、ゴールまでの道筋を明確に導き出せるゲーム性。各種仕掛けも練られいて、この手のパズルが好きな人なら遊び甲斐がいがある。クリアー時の達成感はあるのだが、爽快感が薄く、内容的にも地味といえば地味。世界観やビジュアルなどの作りが丁寧なだけに、惜しい印象も。
週刊ファミ通1530号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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