OPUS-地球計画(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
ハカセと小さなロボットが地球を探すストーリーに惹きつけられる。2時間ほどでエンディングを迎えられるので、短編小説を楽しむ感覚で遊べます。これがワンコインで楽しめるというのは、アリですね。膨大な数の惑星が存在する宇宙の中から、座標や銀河系の配置を頼りに地球を見つけるのは、やや単調に思える一方で、本作ならではの味にもなっています。目的の方向を教えてくれるヒント機能も○。
週刊ファミ通1515号より
座標などの情報をもとに、地球に似た惑星を探すというシンプルさだが、ロマンを感じさせる中に切なさも内包している物語は、琴線に触れるものがあり、主人公のエムの意固地さやいじらしさもうまく作用して、グッと来る。価格なりのボリュームではあるけど、終盤の話の展開もいい感じで、クリアー後に余韻に浸れます。宇宙船の内部を調べることで、サブの探査対象が追加されるのもいい仕組みです。
週刊ファミ通1515号より
望遠鏡を動かして地球を探すというシステムが斬新。操作自体は地味だが、地球ではなくても、見つけた星には名前をつけられるのがいいね。星を発見するほどに物語の真相に近づいたり、ドラマチックな展開が訪れるのでドキドキ。ロボットのエムの、幼い少年のような純真さに切なくなる場面も。ボリュームはあっさりしているけど、シナリオとしてはほどよく、想像の余地を残す結末もいい余韻が漂う。
週刊ファミ通1515号より
シンプルなグラフィックながら、プレイヤーの想像力を刺激するテキストがすばらしく、物語の先が知りたくて遊び続けてしまう。星を見つけるというゲーム性は、やや作業的ではあるものの、広大な宇宙の孤独や虚無を感じさせる構成が美しい。1〜2時間程度でクリアーできるボリュームは、価格的に見ても、良質な短編小説を読んだと思えば納得。メッセージの文字が小さくて読みづらいのはもったいない。
週刊ファミ通1515号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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