サドンストライク 4(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
家庭用ゲーム機で、この手の本格派歴史シミュレーションが少なくなってきている昨今、約10年ぶりに新作が遊べるのは、素直にうれしい。歩兵や戦車など、複数のユニットに指令を出し、リアルかつ緻密に描かれた戦場の様子を眺めて楽しめるのは、ミリタリーシミュレーションの醍醐味。操作やユニットの性能の把握に時間が掛かるけど、そこを乗り越えれば、腰を据えて、長くじっくりと楽しめます。
週刊ファミ通1509号より
史実に基づく戦闘がモチーフの、各国の“キャンペーン”や、有名な司令官の存在は、ミリタリー好きの人には熱い。司令官ごとのスキルで戦術に違いが出るのもいい。ユニットの役割を把握し、効果的に動かせるようになると、おもしろみがわかってくる。操作にやや複雑なところがあり、慣れるまでに時間が掛かるかな。ユニットがこちらの指示に反応した際には、わかりやすい演出などがあるとよかった。
週刊ファミ通1509号より
緻密に描かれたフィールドが美しく、戦車の軌跡などの細かい表現に見入ってしまう。舞台となる作戦は多彩で、途中で目標が変わる展開もあって飽きさせない。操作にちょっとクセがあるが、慣れれば問題なく、特殊コマンドもガイドがあって助かる。ただ、混戦時に1歩兵だけ選びたいときなどは少々難儀する。シングルでもオンラインさながらに複数勢力で遊べるモードや、オマケの史実フィルムも○。
週刊ファミ通1509号より
基本操作はユニットを選択して移動ルートを決めるだけ、と非常にシンプル。箱庭内でフィギュアを動かしているようなわかりやすいプレイ感覚が心地いい。一方で、この手のゲームの宿命ではあるが、ユニットの数が増えて密集状態になってくると、細かい指示が出しづらくなり、自分が思い描くような戦略を取りにくくなる操作性なのは残念。間口の広さがある反面、細部でやや融通が利かない大味さも。
週刊ファミ通1509号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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