Life is Strange: Before the Storm(ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム)(Xbox One)のレビュー・評価・感想情報
女子高生の等身大を丁寧に描くストーリーや、映画やテレビドラマに近い絵作りといった、前作で好評だったポイントは健在。プレイを重ねるほどに、キャラたちに魅力を感じ、愛着が湧いてくる。クロエが相手に悪態をついて場の流れを変える“バックトーク”が、前作でのマックスの“時間巻き戻し”の代わるものとして、いいアクセントに。マックスの登場するボーナスシナリオも、ファンにはうれしいポイント。
週刊ファミ通1539号より
前作のような、時間を巻き戻すといったギミックがなく、前作と比べて物語の衝撃は薄め。だが、前作の主人公のマックスと再会する前のクロエと、レイチェルのエピソードは興味深く、ほろ苦さもある青春を感じさせるムードがいい。展開は、ゆったりしたところもあるかな。売り言葉に買い言葉でトークバトルをするという、クロエの性格が表れているシステムは、ユニークでおもしろみがある。
週刊ファミ通1539号より
前日譚のため、前作を未経験でもすんなり入り込める。クロエのやんちゃぶりはなかなか強烈だが、彼女をそうさせた葛藤や苦しみがしっかり描かれていて、グッとくるものがある。レイチェルとの関わりがロードムービーのように綴られていたり、途中で心情に寄り添う楽曲が流れるのもいいね。情報を武器に、相手を言い負かすバックトークは、アドベンチャーでは定番ではあるがクロエらしいシステム。
週刊ファミ通1539号より
プレイヤーの選択によって物語の展開が変化するドキドキ感はあるけど、前作で特徴的だった“時間を巻き戻す”というシステム(パズル要素)が失われたぶん、“読んでいるだけ感”が少々強くなった印象も。ストーリーは前作を意識した内容に仕上がっており、ファンアイテムとしては最適だが、初見だと多少のわかりにくさも。相手の言葉尻を捉えて反論するバックトークは論破の気持ちよさが味わえる。
週刊ファミ通1539号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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